旅舟

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詩『刹那』

それはキリリと痛みがあって
ぎゅっと心臓、絞めつけて
まるで悠久ようにも感じ
ぱっとこの手をはらいのけ

それはせつないお別れであり
キンと冷たく拒絶して
ぽろり涙のながれる時間
それでもふたたびつかみたい

あなたへの思い
それに名前をつけたなら
きっと「刹那」が合うでしょう
病院のベッド
そこであの世にあらがって
私の愛が生きている

それは夜中に電話があって
ドキッとしてから記憶がない
月は夜空でのんびりしてて
体の震えが止まらない

あなたへの思い
いつも最後を意識して
会えば「刹那」がそこにいた
病院のベッド
だけどあの世はまだ早い
私の愛を抱きしめる


(今夜、家族の急変の電話があり…)

4/28/2024, 1:58:11 PM