詩『今日の心模様』
オネショをかくし 寝た振りも
見つかりママの 肩をもむ
鼻クソ窓に こすり付け
しかられちゃった 雨の昼
おしっこ便器 はずしてた
そうじをしてたら ほめられた
オナラをしたら 下痢だった
死にたくなった 晩ごはん
夜更かししては ユーチューブ
冷蔵庫からは 盗み食い
ぐるぐる、今日の心模様
花びら付ければ はなまるだ
最悪、最低、そんな日も
寝るまえ花びら つけりゃいい
詩『たとえ間違いだったとしても』
たとえ間違いだったとしても
死んでいたってゴーストでいたい
たとえ間違いだったとしても
生きていたってゴーストでいたい
たとえ愛されなくてもいいの
あなたを守って身代わりになれたら
たとえ愛されなくてもいいの
わたしが勝手に好きになったから
たとえ間違いだったとしても
恋を悔いたり絶対にしない
たとえ間違いだったとしても
これが最上の幸せだから
たとえどちらか生き延びたって
心中した日がふたりのゴール
たとえ運命が引き裂いたって
愛はゴースト、あの世もつづく…
詩『雫』
いろんな思いを かき集め
わたしは一滴の 雫になる
やさしさだったり 気遣いも
悪意も根こそぎ 感じてる
落ちないようにと しがみつき
最後は落ちてく 雫になる
叶わぬ夢でも 膨らんで
誇らしげに行く さよならと
あなたを泣かせた 悲しみが
だれよりしょっぱい 雫になる
海にも虹にも なれるのに
わたしがいいのと そばにいる
魂みたいな 一粒が
どしゃ降りに変わる 雫もある
どんなにたくさん あったって
一人は孤独な 一滴で…
詩『何もいらない』
「何もいらない」
自殺でもするんだろうか
「何もいらない」
一晩中、見張らなきゃだわ
バタンッ、ドンドンドン、
「ママ、何してるの?(怒)」
えっ、絶望した顔じゃない?
「何もいらないって死ぬんじゃ…、」
「体重計が増えてたの!」
ドンドンドン、バタンッ。
「パパ、良かったねぇ(笑)」
あれは空腹で怒ってるね
「何もいらない」
そっけなく言った
あなたの最後の言葉
私はもう誰も死なせない
サインを見落とさない
作詞『もしも未来を見れるなら』
[1番]
大事な試験に 落っこちて
ふるびた酒場に 立ち寄り飲んだ
親にも君にも 連絡せずに
カッコのつけかた 考えていた
愛しているから 背伸びして
いつでも大人を 演じてたけど
ほんとはダサくて 臆病なんだ
LINEに既読は つけれない
もしも未来を 見れるなら
十五年後を 見せてくれ
会社で出世は してるだろうか?
君と結婚 してるといいな
ああ(でも) どうでもいいや
未来がどっちに 転んでも
君が一番 大事な人だ
[2番]
一人娘の 君は言う
いつかは両親 世話したいの…と
親には叱られ あきらめてたが
みんなのしあわせ 探したい
もしも未来を 見れるなら
三十年後を 見せてくれ
みんなは元気に 暮らしてるのか?
親の介護は どうしてるのか?
ああ(でも) どうでもいいや
僕らは今を 生きている
今を全力 それだけでいい
もしも未来を 見れるなら
五十年後を 見せてくれ
ひ孫も産まれて オムツを替えて
きっとじいちゃん そっくりだろう
ああ(でも) どうでもいいや
今すぐスマホで 連絡だ
君に素直に「落ちた」と言おう