詩『無色の世界』
君の無色は、暗闇ですか?
それとも神秘な、透明ですか?
白黒シネマは、無色でしょうか?
色は概念、こころの手錠
恐竜の色も、時代で変わる
それでも色には、影響…受ける
辞職(クビ)に失恋、病気にいじめ
無色の世界は、こころの雨戸
閉じこもったなら、音まで消える
無色と自由が、類義語ならば
色など無くても、いいのだけれど
無色の花屋は、とっても淋しい
人の個性や、感情などが
世界をいろどり、華やかにする
無色も1つの、色にすぎない
君の無色は、何色ですか?
ホントの自分を、わかってますか?
その花言葉を、伝えてみよう
詩『桜散る』
いっせいに咲き いっせいに散る
ほんのり中心 赤く染め
天下も夢も 居眠りみたく
いつかは覚めて 老いている
いっせいに生き いっせいに去る
おんなじ方舟 乗り合わせ
学校なんて でっかいクジラ
それでもいつか 陸に着く
いっせいに食べて いっせいに笑い
満開だった 桜散る
会えなくなって 家族も持って
それでも糸は 途切れない
いっせいに咲き いっせいに散る
人生なんて そんなもの
はかないからだ たいせつなもの
気づいて人は 愛すんだ
詩『夢見る心』
ケーキ屋さん
お嫁さん
保育士
ユーチューバー
アイドル
先生
薬剤師
公務員
夢見る心は
まるで黄色い花占い
ひとつ千切って
また千切り
夢を捨てるたび
大人になるの
夢見る心は
まるで死刑の執行台
ぎゅっとつかんで
引き寄せて
夢はかなえても
枯れて…消えてく
夢見る心は
今じゃボロ屋の幽霊屋敷
そっとのぞけば
怖いけど
猫の赤ちゃんが
クンクン…鳴いてる
夢見てしまう
死ぬまで
詩『届かぬ想い』
届かぬ想い
理不尽な大人への怒りに震えた
幼き少年の私のこぶし
届かぬ想い
ときめく鼓動とフラれる恐怖に
ただ見つめるだけの教室の端っこ
届かぬ想い
許せぬ政治家の悪行三昧に
為す術(すべ)無いこと…を知った夏
届かぬ想い
大切な人の死という現実を
受けとめきれずに泥酔してた日々
届かぬ想い
最後の恋をあなたにしてる
いい歳の大人が本気で泣いている
詩『神様へ』
かみさまへ。
おげんきですか?
かぜをひいていませんか?
ともだちはいますか?
きょうはあそびましたか?
おさけをのみますか?
しごとばかりしていますよね?
いけません
すこしはやすんでください
夢はありますか?
近づくたび嫌われる
傷つけば痛いです
だから諦め上手
風船が割れるほど
期待しては逃げ出してます
いけません
叱って下さい…泣くまで
なんさい、です、か(?)
ねがい、ごとで、たぼう、ですか(?)
しあ、わせは、あり、ました
すぎて、わかる、ので、すね
あいとは、つくす、もの
もとめ、たなら、くるし、み、ばかり
いけません
いま、もう、じかん、
に、なり、まし、、た。
親愛なる…
そして
こころから
愛した
神様みたいな
神様へ