ふと真夜中に考える
きらきら光る川辺に緑の草原と青空
満開の桜が咲いていても良い
そんな心地よい道をだいすきな人と並んで歩いてる
あなたが今そういう夢の中であったら良いなと
あなたとだいすきな人が今日もよく眠れますように
Love you
「同僚に片思いして3年になります。
彼には2年前から彼女がいます。
彼のしあわせを願いたいのに
「私じゃだめなんだ」と落ちこんでばかり。
たくさん忘れようとして、いろんな手を尽くして。
仕事に打ち込んで、やっと大きな成果を出せたのに「なんのために頑張ってるんだろう」と虚しくなってしまう始末。
自分のことしか考えられない自分が嫌になります。
こんなとき、どうしたら良いですか」
名無しの相談箱に宛てた手紙に自問自答する。
「あんた、覚えてる?」
「小さい頃、ゆりちゃんがうちに遊びに来てた日に、急な雨が降ってきてね。
誕生日に買ってあげて、まだ一度も使ってないレインコートを『貸してあげなさい』って言ったのよ。
あんたは『嫌だ』って言ってさ。
ゆりちゃんが帰った後
『あー、雨強くなってきたね。ゆりちゃん、大丈夫かな』って言ったら『貸してあげればよかった』って大泣きして。
あんたはそういうやさしいところがある子だったよ。
まー、こっそり貸してあげてたんだけどね」
ものすごく苦しい。
だけど、ひとりぼっちで雨に打たれて欲しくはないから。
「よかったね。いつまでもしあわせでいてね」
まだこんな風にしか考えられないけど、
せめて君にとって良い同僚であれるよう頑張らせて。
『0から』
「あのね、生きてる人が亡くなった人のことを想うと、
天国にいるその人の頭上に光が差して花が舞うんだって」
なんの根拠もないのに、なぜだか本当のような気がした
そして、亡くなった人だけじゃなくて、
生きてる人も同じなんじゃないかって
そんなことを願いながら
たまに愛しい人たちのことを想う
何かを変えようと文を綴るあなたのことも
『一筋の光』
昼はあかるいのに憂鬱だ
しずかにきらきら光る湖で見せしめのように泳ぐ
醜いアヒルの子みたいな気持ちになるから
どこかの樹洞の中に幾重にも続く空洞をみつけて
その奥の、奥の方でまわっている
ぼんやりとしたダンスホールに行きたい
赤っぽいオレンジ色のランプと
嗅いだことのない煙草のにおいと
ファンクなギターが流れる小部屋に
『暗がりの中で』
just the two of usを聴くと
心地よい天気の中を歩いているような気分になる
晴れているはずなんだけど、
何故かお気に入りの傘にレインシューズを履いていて
もしかしたら狐の嫁入りなのかもしれない
暑くもなく寒くもない
少しの風と音のない雨の中、軽やかな足取りで
いつかテレビの中で見たパリの街を歩いてる
決して陽気な感じじゃないしセンチメンタルなわけでもない
通り過ぎた季節をそっと、空になった紅茶の缶に仕舞って
少しだけ「新しい何かとの出会い」を期待しながら
静かに洒落た花屋を通り過ぎる
私はいつもすぐにどこかに行かなきゃいけない気がして
だけど、本当は
どこにも辿り着けなくても、歩いて良いし
行ったり来たりするのだって悪くないんだろう
『秋晴れ』