好きなものを好きでいるのは難しい。
だから皆が思い思いの手段で好きを語る。
そんな当たり前ができなかった私は、いつしか心に蓋をした。
見て見ぬふりをしつづけて、
何かを好きになる感覚もなくなって数年が経ったある日、
彼女に出会った。
彼女は自分が優れた人間ではないことを知っていた。
それでも誰よりも強くあろうと自分を信じ続けた。
健気で 、気高く、可愛らしい。
その姿に、もう一度蓋を開ける勇気をもらったのだ。
もう二度と、
私は好きを諦めない。
~恋物語~
てっぺんを超えて、ゴールデンタイムが始まる。
金曜日の夜が来た!
早く寝るべきなのは百も承知だが、
その分早く起きられるかといえばNOである。
であれば、この静寂を享受しないのはもったいない。
特に何をするわけでもない。
外には音も光もない、その気配を味わうだけ。
余裕があれば外に足を運んでもいい。
夜はすべてを受け入れてくれる。
後悔なんて起きてからすればいい。
ずっと真夜中ならそんな必要もないのに。
私が最も穏やかになれる時間。
この時間が永遠に続くことを切に願う。
耳を澄ますとカラスが鳴いている。
遮光カーテンの隙間からは淡い陽が漏れだしている。
午前4時半。
夜は悲しいほどに短い。
~真夜中~
愛があれば何でもできる
何でもできるなら愛がある
愛がないなら何でもはできない
何でもはできないなら愛はない
問:愛は“できること”で証明されるべきか?
~愛があれば何でもできる?~
例えば友達と遊ぶ約束。
寝起きで頭がぼーっとしている時は、
すっぽかしたい気持ちでいっぱいになる。
夢を見る方が絶対楽しいもの。
頑張って体を動かして友達と合流。
遊び回って夜遅くにようやく帰宅。
たまには息抜きも必要だけど、
正直、用が済んだら早く帰りたい。
なのにずるずる過ごしてしまうのはなぜだろう。
夢を叶える方が絶対楽しいのに。
~後悔~
流されるまま
知らぬ間に道は閉ざされて
見たかった景色は後の祭り
絶景を眺めにのぼり立ち
つま先半分突き出すも
やっぱり僕は僕のまま
でも風が背中を押してくれたら
自由になれるよ
~風に身をまかせ~