好きなものを好きでいるのは難しい。
だから皆が思い思いの手段で好きを語る。
そんな当たり前ができなかった私は、いつしか心に蓋をした。
見て見ぬふりをしつづけて、
何かを好きになる感覚もなくなって数年が経ったある日、
彼女に出会った。
彼女は自分が優れた人間ではないことを知っていた。
それでも誰よりも強くあろうと自分を信じ続けた。
健気で 、気高く、可愛らしい。
その姿に、もう一度蓋を開ける勇気をもらったのだ。
もう二度と、
私は好きを諦めない。
~恋物語~
5/18/2023, 12:19:42 PM