11/19/2024, 10:28:08 AM
ふっ
そっと短く吹いた息で小さな灯が消える。焦げ臭い香りが暗闇とともに広がった。
「おめでとう、⬛⬛」
私の目の前には真っ白いショートケーキがあるだけ。
銀色のフォークで適当にケーキを掬って食べた。やけに甘ったるいクリームの味が舌先にしばらく残ったままだった。
「キャンドル」
5/15/2024, 6:22:40 AM
どうやら私は死んでしまったらしい。そして、元は人間であったことしか今はもう覚えていない。
魂だけの状態でふよふよと浮かんでいる。この姿では簡単に風に流されてしまう。
そうだ、風に乗ってどこまでも飛んでいこう。色々なところを見たらきっと、自分が何者だったのかを思い出せるに違いない。
「風に身をまかせ」
12/20/2023, 10:03:49 AM
寂しさを紛らわせたくて、あなたの遺した日記帳を開いた。私のことは何一つ書かれていなかったけれど、それでもあなたの生きていた証だと思うと愛おしく思えた。
(寂しさ)
12/18/2023, 8:43:54 AM
一つ話をしよう。とりとめもないが笑っておくれ。まぁ、そうだな、この話は退屈だと欠伸をしてもいい。
でもね、話を聞いてる間、君の時間は僕のものだ。それだけは譲れない。
(とりとめもない話)
12/14/2023, 10:00:51 AM
私の創作料理のレシピを教えて欲しい?
うーん。いいですけど、これだけは忘れないで下さい。
隠し味には愛情を、たっぷりと注いでくださいね。
不味いものができたらそれは、あなたの愛情が足りなかったということで。私のレシピは何も悪くないんですからね!
(愛を注いで)