ふっ そっと短く吹いた息で小さな灯が消える。焦げ臭い香りが暗闇とともに広がった。「おめでとう、⬛⬛」 私の目の前には真っ白いショートケーキがあるだけ。 銀色のフォークで適当にケーキを掬って食べた。やけに甘ったるいクリームの味が舌先にしばらく残ったままだった。「キャンドル」
11/19/2024, 10:28:08 AM