言の葉 音の羽

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11/6/2023, 10:30:20 AM

柔らかい雨

今まで生きてきて、あたたかい雨とか柔らかい雨とか受けたことなかった。
だって、「なんとなく」で生きてしまったから。

いつからか、日々を楽しむことを忘れ、ただ平凡な日々を生きていた。ここで言う私の「平凡」はみんなの思っている「平凡」より重いと思う。みんなの言う「平凡」な日々って、友達と笑いあえる日々とか入るんだろうなぁ。うちには、いつからか友達と笑いあえる日々なんて特別に思えてきて。もういつからそう思ったのかなんて忘れたけど、今さら思い出したくもないね。

だから、私にあたるものは冷たかった。私が心の底から友達といえる人がいなくなって、周りとは話さなくなって、環境が変わればうちを冷たい目で見る人ばかりしかいなかった。私を変わり者みたいに見る人とかばっかりで、最初は嫌だったけど慣れた。でもホントは日々傷ついてるのに気づかなかっただけ。気づかなかったフリをしてただけ。

でもね、うちを優しくみてくれる人もいた。私の憧れの人とか、うちが1番信頼してる友達とかね…。
あ、1人例外がいたな。
コロナが流行ったあのとき。うちが進学するタイミングだった。分散登校とか、オンライン授業とかを経て、やっとみんなと顔を合わせた。その時は隣の男子とは話せなくて、「あ、どうしよ…」みたいな感じでめっちゃ不安だったけど、しばらく経って、隣の男子とも話せるようになったある日。うちは前日にちょっとだけ前髪切ってきたんだけど、誰も気づかなかったんだよねえ。で、席について、隣の男子が来て…。そしたら、その人が急に私の顔をのぞき込んで来て、、、あれはびっくりした。「何かついてる??」って言って、しばらくすると、「髪切った?」って言ってきてさ。びっくりした。「え、そうだけど。」まさか気づくと思われなかったからすごいなあと思って。
あいつの優しさはあのときの私の救いだった。
あのときの私にとっての柔らかい雨だった。

今の私の周りにはあいつはいないけど、そんな思い出があるだけでも十分。
今の私には私の憧れの人がいて、その人の放つ言葉が私にとっての柔らかい雨だから。

11/5/2023, 10:11:12 AM

夢の中でみた、一筋の光。
たった一筋の光だったけど、私にとってはとても優しい光だった。

真っ暗な世界。
夢で何度も来たことがある。
永遠と続く階段をのぼっていたの。息切れもひどくなるし、もうのぼるのを諦めようとした。
私を助けてくれる人がいた。それは推しだった。私の推し2人が、私が階段をのぼるのを助けてくれた。
はぁ、はぁ、はぁ、、、あっ…!やっと頂上……!
ようやく1番上にたどり着いた。
みると、その先には大きい扉があった。そして、1番上で私を待つ人がいた。その人の顔とか何もわからなかった。大きな扉から差し込んでいた一筋の光がとても眩しかったから、シルエットしかわからなかった。でも、光はとても優しいもので、待っていた人が私の手を取ってくれたんだけど、その手もお日さまみたいな温もりがあって、とても優しいものだった。
大きな扉に向かって、2人で手を繋いで、走り出す。
扉を開けて、その先へ―。

はっと目を開ける。あれは夢だった。
変な夢……。なんか、アニメみたい…。でも、いい。推しに会えたし!
あれ、でも、最後に出てきた人って、誰だろ?
私の知ってる人?もう会ったことある人とか?それともまた芸能人?いや……、あれは…。まだ会ったことない人かな…?
今思えば、あの夢はとても大切なものな気がする。
私があのとき、夢で出会った1番最後の人は、きっと「あなた」なんだよね?

11/2/2023, 12:51:07 PM

眠りにつく前に

眠りにつく前に、今日あったことを思い出してみる。
朝起きて、ご飯食べて、学校に行って…
学校では友達と話したり、一緒にお昼ごはん食べたり、部活で先輩・後輩と練習したり、話をして笑ったり……。

振り返ると、毎日が楽しくて、1日があっという間に終わろうとしていた。
毎日楽しいから、心残りはないかな。
いや、嘘。強いて言うなら、先輩に会いたかった。
心残りはそれだけ。先輩に会うことが出来たなら、あとはどうなってもいいの。たったそんなことだけでも、「今日、いい日じゃん!!」と思ってしまう私だから。先輩に会えただけで、1日分の満足感を得てしまう私だから。

ただ先輩に会えなかったことを、残念に思って寝る。私は眠りに落ちる前にひと粒の涙を枕に落とした。

11/1/2023, 11:22:14 AM

永遠に

今の日々が永遠に続きますように!
今の仲間と永遠にいられますように!
……あなたと永遠にいられますように…

そんな言葉をずーっと心の中で唱え続けていた。「永遠」なんて、人間には無い。だから、生半可な気持ちじゃ使えない。

でも……。でもね、どうしても使うし、「永遠」を望んじゃうんだよ。
わかってるよ。人には「永遠」なんかないことを。この世に生きる人に「永遠」なんて言葉はないんだって。だから、人は「儚い」って言うよね。
知ってる。知ってる。知ってるってば……
それでも、やっぱり「永遠」という言葉を使いたくなる。

今の私には大切なものがある。大切な人がいる。
失うのが怖い。目の前から姿を消されるのも嫌だ。出来ることなら、ずーっと、「永遠」に私の隣にいてよ…。
そう望むんだ。心から。

10/31/2023, 1:06:29 PM

理想郷。またの名を「ユートピア」。
あなたにとっての理想郷、「ユートピア」ってなんですか?
推しが彼氏になる世界?
好きな人しかいない世界?
自分が思う、理想しかない世界?

私はそんなのいらないよ。
ただ、今のままでもいいと思ってる。
自分の理想郷、「ユートピア」は作れない。存在しない。願ってもいつか急に出来たりはしないから。
正直、今に満足してるんだよね。
前の私は何度も望んだよ。別の世界に行きたいってね。でもさ、今は勇気を出して、やっと手に入れられた、幸せな毎日がそこにあるんだよ。大切な人がいて、笑いあえる毎日。これこそ私が望んでた日々だと思った。
ちょっと前までの私は、「幸せ」、「理想」ってものがわからなくなってたんだ。狂った日々だった。
でも、最近思ったんだ。私が望んでた「理想」ってこれなんじゃないかなって。

ただ、1つ、「理想」を言うなら、、、
世界が平和になってほしい。
「戦争」、「侵略」、「爆弾」……。そんな言葉が飛び交う今。どうして世界はこうなってしまったんだろう?いつから…。考えてもキリがないね。
どんなに武器を持って、世界を自分の色に染めようが、人の心は染まらない。そんな方法じゃなんにも手には入らない。そんなことをするなんて、国のトップはよほどの馬鹿なんだね。武器を持って世界を統一する方法しか頭にないんだよ。
私は、「戦争」という言葉が飛び交う今を変えたい。
私に何が出来るかなんてわからない。
でも、世界が平和になれば、みんなが思う「理想郷」に近づく気がするんだ。
まず、世界が平和になったら、、少しだけでも理想郷に、「ユートピア」に近づけるはず
と私は信じている。

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