いつだって、誰だってそうだ。
全てにおいて子供の空想と一蹴し、叶えるために協力さえしない。
夢を馬鹿にするやつらは、早々に夢を諦めた馬鹿ばかりだ。
時が経つにつれて、子供は現実に気づき始める。
プリキュアやら仮面ライダーやらウルトラマンやら、憧れを捨てたのではない。なれないことに気づいたのだ。
どんどんどんどん、夢は抽象的なものから、具体的なものに変わっていく。果たしてそれは、本当に良いことなのだろうか。
夢をあきらめないでなんて勝手に言ってくれるが、誰のせいだろうな。
大人はいつだって子供を俯瞰した目で見る。
子供はそんな大人を見て生きる。
もしも子供が将来グータラ生活を送って、「あなたを見て育ったから」と言ったら大人は責任が取れるだろうか。
なあ、アンタ。子供の時の夢は言えますか?
その夢を溝に捨てたのは誰ですか?
もう誰だか知ってんだろ?
ああ、私の子供の頃の夢は──────・・・
自由というのかなんていうのか。
放っておくと君はすぐどこかへ行ってしまう。
いや、そもそも僕のものじゃないんですけど。
君は人気者で、危なっかしくて、放っておけないんですわ。
ほんとは視線なんて浴びたくないけれど、君の好奇の視線なら何故かくすぐったいけど心地よくて
君の学年とかでプロポーズごっこが流行ってるのか知らないけど、焦った。しかも結構クオリティ高めの。
柄にもなく黒スーツ着て、前髪上げて
「どこにも行かないで。僕とずっと一緒にいて。」
びっくりしてる君の顔。きっと、今はそれでいい。
「…うわ、激重感情キモッ…プロポーズとか一生せんどこ…」
うん。激重感情は確かにキモイ。慌てて繕う僕を見てくすくす笑う君。
でも、油断しちゃだめだよ。
別に本心じゃないとは言ってないし。
いつも君の背中を追って生きてきたんだ
なんでも器用にこなせて、
誰にでも優しくて、
笑顔が素敵な君に憧れて。
「金魚のフン?っは!言い得て妙さ!」
なんと言われても構わない。
必死にもがいて
あがいて
息切れになって
水飲んで休憩して
また追いかけた。
いつかは隣に立つだけじゃなくて
君の背中を追い越したいな。
人間への好感度で
100好きだなんてきっとないと思う。
必ず嫌なところは存在する。
そう、教えてくれた人がいた。
やさしくしてくれるから好き
酷いこと言ってくるから嫌い
意外と人への好感度は単純だ。
そんな中、好きとも嫌いともとれない人間もいて
好き、嫌い、どちらの性質も1:1で持っている人間のことを普通と呼ぶ。
だが、どちらも持ち合わせていなければ…?
答えは簡単。
好きでも嫌いでもない
興味がないんだ。
消えてしまいそうな音色でした。
世界を拒んで、ふっとどこかへ行ってしまいそうでした。
この世界から音が消えて、雨音しか聞こえなくなって、私の声だけ届かなくって
それでもあなたは好きでいてくれますか。
雨の匂いは嫌いです。じめじめしていて雨を自覚してしまいます。
ああ、瞳と瞳がぶつかりました。
そんなにまじまじ見ないでください。
瞳にうつる私は泣いている?ご冗談を。
涙などとうの昔に枯れ果てました。どうせ雨が頬に垂れただけでしょう。
にしては…雨の香りがしない、なんて…
違いますよ、この雨は
ちょっとしょっぱい匂いがする雨なだけです。