消えてしまいそうな音色でした。
世界を拒んで、ふっとどこかへ行ってしまいそうでした。
この世界から音が消えて、雨音しか聞こえなくなって、私の声だけ届かなくって
それでもあなたは好きでいてくれますか。
雨の匂いは嫌いです。じめじめしていて雨を自覚してしまいます。
ああ、瞳と瞳がぶつかりました。
そんなにまじまじ見ないでください。
瞳にうつる私は泣いている?ご冗談を。
涙などとうの昔に枯れ果てました。どうせ雨が頬に垂れただけでしょう。
にしては…雨の香りがしない、なんて…
違いますよ、この雨は
ちょっとしょっぱい匂いがする雨なだけです。
6/19/2025, 1:20:03 PM