12歳の叫び

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7/21/2024, 2:02:51 PM

私が一番ほしいもの。そんなの決められるはずがないのが醜い。
メイク道具、スキンケア用品、ヘアケア用品、サプリ、全部全部一番に欲しい。
日に日に増えへゆく美容品を見る度、苦しくなる。可愛いって言って欲しい。お願いだから、可愛いって言ってよ。
なんでもいいよ。髪の毛のことでも、顔のことでも、なんでもいいからほめてよ。
私が美容品を買おうとすると、ままは当たり前のように買ってくれる。買おうとお財布を出しているのにもかかわらずだよ?私、中一ながらに五万円ほど、コツコツ貯めてきた。美容品を買うために! なのに、ままはお金があるのにも関わらず買ってくれる。
それが申し訳なくて、可愛くなれない私がもっともっと醜く見えて、ごめんなさい。
前に出た、「私だけ」というお題で、「私だけ、全部全部、ごめんなさい」というのはこの事だ。
無駄にお金使わせて、可愛くなれなくて、自慢の子供じゃなくて、ごめんなさい。全部全部、ままを不幸にさせてるのは私なのかなとか思っちゃって。

1番ほしいもの、それは


ままが幸せになること。

7/20/2024, 1:39:25 PM

希望が咲くように

咲希

7/18/2024, 2:04:16 PM

私だけ、全部全部、ごめんなさい。

7/13/2024, 1:57:22 PM

フィクション【覆水盆に返らず】
蒸し蒸しと暑い夏――日本特有の嫌〜な夏。
親やクラスメイトに付けられた傷にジリジリと汗が染み込んで、身体中が痛い。
私、もう無理なのかもしれない。
ご飯が喉を通らない。上手く笑えない。手の震えが止まらない。楽しい記憶も今の辛さで黒く塗り潰されてないし、もう、死んでもいいんじゃない?
私の唯一大好きだった兄は、私が保育園生の頃、まだ小学四年生という若さで死んだ。それは私を保育園から引渡しに行く狭い通路を歩いている時、何者かに兄は刺されたからだ。
私が生まれた頃にはもう、最悪な家庭環境で、小さな頃から保育園に迎えに行ってくれるのは兄だった。
仲良く手を繋いで、笑顔で保育園の話をしていた所を刺された。
もし――もし私がどうでもいい話をしていなかったら?
もし私が手を繋いでいなかったら?
もし私が広い道から行きたいと言っていたら?
もし私が保育園に通っていなかったら?
もし私が妹じゃなかったら?
もし私が生まれてこなかったら――兄は死んでいなかった。

全部全部、私が悪くて、死ねば良くて、世界は悪くなかった。汚くなかった。私の心の方が汚かったんだよ。
グシャッ。

「……ここ、どこ?」
目が覚めると、青空の広がる空間にいた。なにもなくて、心だけがあるような。
まさか、天国? ふーん、なんだ。結構綺麗じゃないか。
「愛……?」
私の名前。
その名を呼んだのは――兄だった。
「お兄ちゃん……! お兄ちゃんなの?! 私……私! ごめんなさい! ごめんなさい! 私が悪いの! 私のせいだよ! 」
「愛! そんなこと言うな! 愛は悪くない。何も悪くないよ。俺は幸せだ、愛と会えてもっともっと幸せだよ」
「お兄ちゃん……。ねえ、ここは天国なの?」
私が兄に聞くと、兄は、質問には一切答えず、ポケットから小さな紙を取りだした。
「……っこれ。俺がサンタさんへ向けて書いた紙なんだ」

――さんたさんへ
さんたさん。おれに妹をください。たくさんあいをもらえる妹をください。たくさんかわいがるし、しあわせにします。きらいなままとぱぱよりも、ずっとずっとあいします。やくそくします。だいすきってたくさんつたえます!おれがままたちにしてもらえなかったことをたくさんしてあげます! てをつなぎます!やさしくします!おかしをわけてあげます!だっこしてあげます!ぎゅーってします!ちゅーします!ぜんぶします! ふゆより。

ポタッ。
私の涙が手紙に落ちた。
「お兄ちゃん……」
「全部俺のせいなんだよ。俺のせいで嫌な親の元で生まれて、愛して貰えない子に育って、幸せになれなくて、死んだ。全部全部おれのせいだ! ごめんね、ごめんね、俺のせいだよね。だから――」
兄は私のことを抱きしめた。温かいはずなのに、暖かくない。まるで、空気のように感じてしまう。
「こんな兄を許してください」
「……なんだ……。全部お兄ちゃんのせいだよ。お兄ちゃんがいなければ何が愛か知らないでいれた。お兄ちゃんがいなければ、これが普通なんだーって気持ちで生きれた。全部全部、お兄ちゃんのせいだよ……。お兄ちゃんのせいだ……。あぁっ! うわぁーん! お兄ちゃんのせいだ! やだよ! お兄ちゃん、一緒にいれるよね!離れないよね!愛してくれるのよね! 」
醜い。愛を貰える子供に劣等感を抱く。
「ここはね、天国さ。天の国。愛には愛の国で生きて欲しかったなあ……」
兄の姿が消えていく――溶けていく。
「なにそれ……。ふふ、お兄ちゃん……やっと幸せになれるのかな」
優越感に浸れる人間なんて、きっとここへ来たら泣いちゃうのかな。あははっ! そんなのどうでもいいか。
私も同時に溶けていった。
消えちゃうの?ここ、天国だよね。私、地獄……?

「冬に生まれたから名前は冬の兄に、夏と名前をつけようとした親を必死に止めて、愛という名前を兄に付けられた妹ねえ……。まあどうでもいいけど」
「どうでもいいって……! この子達には二人専用のお国をご用意致しますよ? 神様」
「だって事実だもの……。ふふ、まあ。かわいい子供達を最後まで苦しめる訳にも行かないね。アイツらはしっぱ作だわ。人殺しにでもして死刑にして地獄行きにでもしとくわよ」
「はあ……。初めからそういうことを言ってくださいよ」

7/11/2024, 1:08:03 PM

明日が嫌だった。
嫌いな先生のいる学校。
嫌いなクラスメイトのいる学校。
嫌いな勉強のある学校。
どんなに嫌いな相手にでも、いつの間にか笑顔で話している自分のいる学校――これが全部嫌だった。
だから私は休みたくて仕方がなくて、ズル休みでもしてやろうかと思った。なのに、出来なくて。
お腹を何度も殴って、頭を何回も振って、自分は体調が悪いんだと言い聞かせた――すると本当に頭痛がして、全身が痺れて、吐き気がした。
“やった、嬉しい”
そう思ったんだ。気持ち悪いとか、そんなのどうでも良く感じられるほどの嬉しさを感じた。
私はリビングへ行って、小さな声で母親と会話を交わして、ソファに怠そうな雰囲気を出して座った。
すると、母親は「どうした? 体調悪いの?」と、優しく話しかけてくれた。
「なんか、頭痛い」
このひとつの言葉を出しただけで休む? そう聞いてくれた。なんで、頭が痛いだけなのに。
頭がぐるぐるした。今にでも吐きそうだった。だって、自分が情けないんだもん。
頭が痛いだけで休ませてくれる親に、「本当は自分で腹殴って体調悪くした」だなんて言ったらと思うともっともっと、情けなく感じる。
せっかく休めたのに、罪悪感で死んでしまいそうだった。何度も何度もごめんなさいと声に出して、何も出来なかった。
その上、今日は欲しいものを買ってもらっちゃったよ。ごめんなさい、ごめんなさい、私、辛わせだ。

まま、お仕事中なのに一件のLINEを何度も私に送ってくれた。
――お薬飲んだ?
とか。
――ご飯食べれそうだったら食べてね。
とか。
ごめんなさい、ごめんなさい。謝ることしか出来ない私が情けなくて、あー、ごめんなさい。
明日、学校行きたくないよ。
いっその事、腹を殴って死んでしまおうか。
でも、お金かけちゃうから死ねない。せめて何万か貯めて死ななくちゃいけない。
それに、ブスだし。
友達いないし。
まだ死ねない。
生きなくちゃ。
生きないといけない。

でも――。
よくよく考えればあの子が死ねばいい話だよ。

死ね

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