いい事ばかりだった。
それなのに、心のどこかが寒かった。
いい事があっても、
顔が悪いことに変わりはない。
他人に嫉妬してしまうことにも変わりはない。
テストの点に納得がいかなかったことも。
頑張ったつもりでいた私は、テストの点数を見て悔しかった。
全体的に60点台
頑張って体調を崩したら元も子も無いから、積み重ねようと、先生に言われた。
中途半端に変な頑張り方をした私は、よく体調を崩すようになって、過敏性腸症候群になって、周りを気にして、どんどん、おかしくなって─
special day を手に入れるには、生きるしかない。
でも、必ずしも手に入るわけではない。
それなのに生きていく。
この先もずっとずっと
生きるしかないんだ
本当に残念。
私たちは、生きるしかない。
真昼の夢
今日学校を休んだ。
最近、過敏性腸症候群になったり。学校でのストレスが原因だ。
そして昼、眠くて寝た。
一回目は、自分の町が浸水した夢
二回目は、子供の作ったおもちゃを蹴り飛ばして恨まれ、付けられた夢
怖かった。私は、何をしたかった?
雨音に包まれて、勉強をした。
とても憂鬱だ。
頭が痛い。
ずっと寝ていたい
それなのに
私は勉強をするしかない。
やりたくないなあ、でも。
やるしかない。
来年は受験生で、漢検3級を控えている。
休む暇がない。
そんな私に、先生はまた試練をだす。
「〇〇さんが保健室の隣の教室に来てるから、給食を届けて欲しい」
そう言った。
あー、あの根暗な子か。
みんなにいい顔して、とても仲良い訳でもなくて、悪い訳でもない。
“クラスメイト”という関係を築いている私の唯一の欠点。
それは、ひとりぼっちで、みんなに馴染めてない。不登校同類の子に好かれること。
何話しても笑顔でいい反応をする。すると、いつも黙ってる癖に、休み時間になるといつも話しかけてくる奴が出てくる。
頭痛いのに、まあでも。どうでもいいしいい顔して話を聞く。
その繰り返しだった。
「あー……、分かりましたー」
適当に返事をした私は、給食を作って、面倒な階段をおりて持っていく。
「給食届けに来たんですけど」
「あ、ほら、届けに来てくれたよ」
先生が不登校に話しかけた。
「ありがとう……」
そう言って受け取った。
自分が受けいれたのに、イラつきが止まらなくて、黙って教室を出た。
別室登校になるのはどうだっていい。迷惑もかかんないし。
でも、友達もいないのに別室登校になって、給食まで届けさせる?
去年なんか、「部活も委員会も一緒にして」と先生に言われた。
大して仲良くないし面倒だった私は部活も委員会も入らなかった。
雨の日、イラつきが止まらなかった──
ーー
みんなにいい顔するのやめた方がいいね! きちんと給食届けたくないって先生に言ったし、嫌なことはきちんと言お!
一輪の花。
それは庭に咲いていた、珍しくも無いお花、それを優しくとり、花瓶に指した。
意味なんてなかった、何も無い、ただ、少しでもつらさを間際らしたかった。
すると、徐々に幸せだと感じられる日々が続くようになった。
何故だ、このお花のおかげなのか? それなら、沢山お水をあげよう、優しく育ててあげよう。
そして、何Lもの水をかけ続けた。
当然花は枯れた。愛を注ぎすぎた。その後悔からマイナスなことを考えるようになって、それと同時に幸せもどこかへ飛んでいってしまった。
いいことがきっとある
そう思うことで隣合わせの小さな幸せを見つけられていたのだろう。
それなのに、ここで気づいてしまった。
まだ数年しか生きていないと言うのに、今。気づいたんだ。
どうか、
純粋だったあの頃を返してください。
「良いお年を」
と、意味を添えて
「あけおめ!」
って、連絡が来るけど、去年まで送ってくれてた子が送ってくれなくなって、
悲しくなって、新年早々嫌なことが起きてしまった。