私は昔から、賑やかなとこが苦手だった。なぜなら、その笑い声や、話し声が、とても恐ろしく聞こえたから。別に、我慢しようとすればできる、けどもう限界だったんだ。”ボロボロな体”に、”傷ついた私の心”それを修復し、前みたいな静かな生活に戻るにはとてももう無理なんだ。自分の体の キズ がで増えるたびに、私は消えてゆく…自分の”スベテ”が。だから私はこの差別する、残酷な世の中から飛び立った。とてもすっきりした。これでごちゃごちゃでうるさいのが自分から無くなる。これで、静かにできる、!そっと、私は飛び立ち、消えたんだ。ほんとに。
自分のホントのいるべき場所へ、帰ったんだ。私の、私だけの、静かな世界へ ーー
私は寝るのが好き。だって、”あの人”に会えるから。名前も、性格も、彼のことは何も知らないけど。それでも、私は彼に一目惚れをしてしまったんだ。彼が、私にとって初めての恋なんだ。自分でも思う。彼の美しさに依存してるんだな、みたいな。
正直、ここまで私が1人の男性をすきになるなんて思わなくて、人をすきなるってこんな感じなんだ、胸と顔が熱くなるような、このきゅっとなる感じ。なんだか嬉しかった。私の初恋相手が彼だということが。でも、それは夢ではなく、現実に変わったんだ。いつも通り起きて、学校に行くだけ。それだけなのに、彼が私の学校しかも同じクラスへ来たんだ。最初はついに夢と現実の区別までつかないようになったのか、そう思ったが頬をつねると痛い。こんなことあるのだろうか。まるでいつもの夢は予知夢とでも言うような、神様が近々あなたの元へ来る。運命の人だとでも言うようにそっくりな彼がここへ来る。私は信じれなかった。そんなこと、あるはずない、夢の中でも充分と思っていたのに。これではますます彼をすきになる、そして、ライバルができてしまう……そう思うと恋とは別のような締め付けられる気持ちになった。
でも過ごすうちに、彼は私に意識し始め、ついに告白された。こんな夢のようなことあっていいのだろうか。あっていいんだ。どれだけ女子に嫌われようがなんだろうが、彼は私の彼。
だから、寝るのが私は好きなんだ。
私は外国人と友達になってみたい、付き合ってみたいという欲と興味で外国人とお話できるアプリみたいなものをダウンロードしてみたんだ。
中には話してすらないのに沢山連絡してくる人もいたけど、1人気になった人がいたんだ。
その人はイギリスのロンドン出身の男性。イギリス人と聞いて私はすぐ納得出来た。
なぜなら、彼は紅茶がとても好きで、私が今日どの紅茶を飲んだか聞くと話して、説明してくれるんだ。それによく気遣ってくれて。これこそ紳士ってやつ?
関係ないが、電話をしていて彼が話す日本語が少しカタコトな感じがとても可愛いんだ。
ある日私は話したいことがあると言われたので何?と聞き返したんだ。そしたら、
「俺と結婚前提に付き合ってくれ。」
そう言われたんだ私かに。何回も確認したよ、だけど翻訳は嘘をつかない。だから、私は夢のように思った。もちろん返事は「はい!喜んで」といったよ。彼はとても喜んでいた今までにないくらい。そんなに嬉しかったんだ、そう思うと私まで嬉しくなって愛おしくなったんだ。それから毎日電話するようになったし、愛してるって言い合うようになったんだ。会うのはまだ私たちが大学卒業してからかな。親も賛成してくれた。毎日が、充実してて楽しかった。楽しかったのに、彼は変わってしまった。卒業して、会った頃から。いわゆるヤンデレ?束縛系彼氏?みたいな。だんだん重くなっていく愛に私は耐えきれなくなり、ついに私は家出しようとしたんだ。そしたら
「なぜドアの方へ急ぐんだ?」
そんな声が後ろから聞こえる。背筋がピンとしてゾワッと来た。やばいと思った頃にはもう掴まっていた。
「なんで逃げるんだ、君の居場所はここではないだろ?俺の監視下に入ればいいんだ、でも、ここを離れようとしたなんてお仕置が必要だね」
逃げなきゃッ、離れなきゃッ、そう思っても彼の力は強くてとても離せない。
「はいこれ♡君にプレゼントだ。♡」
なにこれ。く、びわ?犬に普通つけるんじゃ…
「君は今日から1ヶ月俺のペット。♡ワンしか言っちゃダメだぞ?♡わかったか?」
「え、でも」
「ワン」
ああもう彼は止められない、。
「ッ……わ、わん」
「よし、えらいな♡食事にしようか♡作ってくれる?」
そう言って彼は私の頭を撫でる。あーあ、彼のこの声、私を触る手、全てが好きで。結局離れられないんだな、笑依存ってやつか、笑
「ワンッ♡」
「♡ありがとう」
一生のリングを君に。
変わらない朝が来た。顔を洗って、朝ご飯を食べて、着替えて、準備して、学校へ行く。そんな変わりのない日々。靴を履いたところで玄関を開けるとそこには俺の幼馴染が。俺は幼馴染が好きだ。幼馴染同士のカップルが成立するのは難しいとよく聞くが、それでも俺は幼馴染が好きだ。まぁ、男として見られてないだろうから正直ちょっと諦めてるけど。
「おーい!どした?名前呼んでも反応しないなんて、ついに耳が聞こえなくなった?それとも老化?おじいちゃんですね〜 笑」
「う、うるせーな!誰がジジィじゃい!考え事してたんだよ」
「ほんと〜?笑」
なんてふざけ合いながら過ごすこの時間が好き。このままサボりたいぐらい。なぜなら学校へ行ってしまうと君と一緒にいられなくて、他の人の所へ行ってしまうから。
「なぁ、サボらねぇ?」
「は?何言ってんの!笑 私たださえ頭悪いのに学校行かなかったら成績がお亡くなりするんだけど!」
なんで怒る君も愛おしくて。
「冗談だよ!お前もこのぐらいで引っかかるなんてやっぱバカだなぁ〜!笑」
「馬鹿じゃない、ことはなかったな...返す言葉がない...」
「ふっ」
「何笑ってるんじゃ!……ねぇ」
「んー?どーしたん」
「この前さ、旧校舎に用事があって少し通った時に見たんだけどお前告られてたよね」
見てたのか!?俺なんかしてたっけ……
「付き合ったの?」
「え?付き合ってないけど、だって俺好きな人いるし」
言っちまったー!やばい死ぬかも
「よかった...ってえ?好きな人いるの!?」
「お、おう」
今さっきよかったって...期待していいんかな、
「だれー?」
「さぁね、お前は?」
「いるよ、私が今話してる人。」
「え?」
俺は今この時間が夢かと思い、頬をつねる。痛い。
「私、あんたのことが好き。失恋してるのはわかってるけど気持ちだけ伝えたかったの。」
あぁ、やっと言える日が来た。俺、お前と同じ気持ちだったんだ、俺から告白したかったんだけどな、笑
「失恋してないよ」
「え、どういうこと?」
「俺も好き。」
「ってことは、」
「これからよろしく」
「よろしくっ」
そう言って彼女は抱きついてきた。俺も優しく抱き返して。
「俺の方こそ、脈ナシだと思ってたからすげぇ嬉しい。好きだと思ってるのは俺だけかと思ってた。」
「私こそ」
そんなこといいながら゛恋人繋ぎ ゛で学校へ向かう。
ーこれからも君と一緒にー
冬晴れ
いつも雪が降る日々とは反対に、今日は太陽が出ている。この降り注ぐ太陽の光が身体にあたっていつもより暖かい。
太陽の光が当たってきらきら光る雪はまるで宝石みたいだ。普段は散歩などしないし、家でゴロゴロしているだけなのだが、なんだか今日は晴れているので冬に誘われるように外へ出たのだ。
かといって、寒いものは寒い。いくら太陽が出てようが少し暖かろうが、風がなかろうが、寒いものは寒いのだ。
(少し暖かいものが飲みたいな)
なんて、そんなこと思いながら指先が真っ赤な自分の手を必死に温めていると、近くにおばあさんが近ずいて、
「お嬢ちゃん」
と言われた、まさか私?と言わんばかりに私がキョロキョロしてるとおばあさんが
「ふふふ、貴方だよそこのキョロキョロしているお嬢さん」
と少し笑ってそう言ったんだ、私は、ごめんなさい、と謝り、何かと聞くと
「貴方寒いのでしょう?私おしるこつくりすぎたのでおすそ分けしようと思ってね、おしるこは嫌いかい?」
私は喜んで「好きです!大好きです!貰ってもいいんですか!?」と食い気味に言うとおばあさんはまた笑ってぜひ貰って!作りたてだからあたたかいよ、と言ってくれたんだ、お礼にお金を払おうとしたんだけど
「いらないよ、私はおしるこで喜んでくれただけで十分だよ」
そう言ってくれたんだ、なんだかそんな言葉をかけられ、1口おしるこを口の中に注ぐと、つくりたてというのもあり身体の中からじんわり温まっている感じがして、心がとても暖かくなった。
あぁ、今日は外へ出てよかった。
いや、晴れいてくれて、良かった。
私はたまには外へ出るのもいいな、そう思えた日だった。