食物兵器

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私は外国人と友達になってみたい、付き合ってみたいという欲と興味で外国人とお話できるアプリみたいなものをダウンロードしてみたんだ。
中には話してすらないのに沢山連絡してくる人もいたけど、1人気になった人がいたんだ。
その人はイギリスのロンドン出身の男性。イギリス人と聞いて私はすぐ納得出来た。
なぜなら、彼は紅茶がとても好きで、私が今日どの紅茶を飲んだか聞くと話して、説明してくれるんだ。それによく気遣ってくれて。これこそ紳士ってやつ?
関係ないが、電話をしていて彼が話す日本語が少しカタコトな感じがとても可愛いんだ。
ある日私は話したいことがあると言われたので何?と聞き返したんだ。そしたら、
「俺と結婚前提に付き合ってくれ。」
そう言われたんだ私かに。何回も確認したよ、だけど翻訳は嘘をつかない。だから、私は夢のように思った。もちろん返事は「はい!喜んで」といったよ。彼はとても喜んでいた今までにないくらい。そんなに嬉しかったんだ、そう思うと私まで嬉しくなって愛おしくなったんだ。それから毎日電話するようになったし、愛してるって言い合うようになったんだ。会うのはまだ私たちが大学卒業してからかな。親も賛成してくれた。毎日が、充実してて楽しかった。楽しかったのに、彼は変わってしまった。卒業して、会った頃から。いわゆるヤンデレ?束縛系彼氏?みたいな。だんだん重くなっていく愛に私は耐えきれなくなり、ついに私は家出しようとしたんだ。そしたら
「なぜドアの方へ急ぐんだ?」
そんな声が後ろから聞こえる。背筋がピンとしてゾワッと来た。やばいと思った頃にはもう掴まっていた。
「なんで逃げるんだ、君の居場所はここではないだろ?俺の監視下に入ればいいんだ、でも、ここを離れようとしたなんてお仕置が必要だね」
逃げなきゃッ、離れなきゃッ、そう思っても彼の力は強くてとても離せない。
「はいこれ♡君にプレゼントだ。♡」
なにこれ。く、びわ?犬に普通つけるんじゃ…
「君は今日から1ヶ月俺のペット。♡ワンしか言っちゃダメだぞ?♡わかったか?」
「え、でも」
「ワン」
ああもう彼は止められない、。
「ッ……わ、わん」
「よし、えらいな♡食事にしようか♡作ってくれる?」
そう言って彼は私の頭を撫でる。あーあ、彼のこの声、私を触る手、全てが好きで。結局離れられないんだな、笑依存ってやつか、笑
「ワンッ♡」
「♡ありがとう」

一生のリングを君に。

1/9/2025, 1:44:16 PM