頑張って生きる一般人さん。

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2/2/2023, 3:57:48 PM

「……明(あかり)!」
 俺は勢いよく病室の扉を開ける。そこには、ただ黙って外の景色を眺めていた。
「明……無事か?」
 早歩きで彼女のもとへ向かう。すると、ゆっくりとこちらを向いた。
「あか……り……」
 そこにいたのは、明ではない人だった。いや、明ではある。ただ、なんと言えばいいのか……抜け落ちているような、どこかぼんやりしているような。上手く言葉にはできないが、とにかく、俺の知っている明ではなかった。
「……お見舞いのお花、持ってきたよ。明」
 花瓶に、さっき花屋で買ってきた『勿忘草』を挿す。鮮やかな青色で、小さな花を咲かせている。これは、彼女の大好きな花だ。「可愛らしい花よね」と言って、微笑んだ彼女は、とても天使のようで美しく、思わず一目惚れしてしまった。
 そんなこんなで、俺は彼女と恋人関係を築いた。今日は、俺たちが恋人になって一周年。だからこそ、彼女の喜ぶものをプレゼントした。本当は、こんな場所でするはずではなかったのだが。青信号だったのに、信号無視の車が突っ込んできて、明は重傷を負った。あの場に俺がいたら良かったと、何度思ってきたことか。
 俺は辛さに目を伏せていると、ふと声が聞こえた。

「……誰だか分かりませんが、ありがとうございます。きれいな花ですね」
「……そうだね」

 やっぱり。やっぱり、そうだったか。俺は病室を出て、その場にへたり込む。涙が溢れ出て、止まらなかった。

『私を忘れないで』いや、『あなたを思い出させる』。
俺が。ゆっくりでも。

〜勿忘草〜

2/1/2023, 3:25:22 PM

ギーコ、ギーコ……

 古びたブランコから、錆びた金属が軋む音が聞こえる。ここは、かなり前から誰からも使われない、廃公園になってしまった。すぐ隣に、新人さんがやってきて、みんなは、その新しい方で遊ぶようにになってしまった。今や、この廃れた公園で遊んでいる――いや、慰めてもらっているのは、ただ一人、私だけだ。そんな中、私のお気に入りは、このブランコ。4つ並んでいて、よく友達と、どこまで高く漕げるか競争をしていた。今となっては、ほんの少しの風が相手。私も社会人になって、みんなもそれぞれの道に進んで。

「……はぁ、またみんなと一緒に遊べたらなぁ」
 
 なんだか、哀しくなってくる。今頃みんなは何をしているんだろうか。

ギーーーコ……

 一際大きな音を立ててから、ブランコをおりる。すると、枯葉とともに秋風が流れてきて、私の頭を優しく撫でていった。

〜ブランコ〜

1/31/2023, 3:11:22 PM

旅路の果てにあるもの。

ぶっちゃけ、そんなの、今の自分に分かるわけがない。

今はまだ、その路に色をつけている最中だ。
喜怒哀楽などなど
色んな記憶が、『私』という路を鮮やかに飾り付ける。

そんな路をくぐり抜けて、あるもの……

何も無いただの真っ白な空間?
それとも、何も見えない黒?

……やっぱり、分からないや。

今は、『私』を描くことに集中しよう。
うん、そうしよう。

〜旅路の果てに〜

1/30/2023, 2:58:56 PM

『あなたを愛しています』『一生推します』

この言葉を、次元の壁を越えて伝えたい。



そう思いながら、今日もあなたを眺める。

画面越しにいるあなたを。


〜あなたに届けたい〜

1/29/2023, 3:04:59 PM

私は、あなたをこんなにも愛しているのに。

私が愛した人は皆、どんどん離れて行ってしまう。


私の愛情が一方的で、深すぎるのか。
目移りが激しいせいか。

まぁ、全部私が悪いのか。
要因は、全部全部私にある。

……ほんと、面倒な性格してるよ。私。

誰か、私だけを一途に見ていてくれる人がほしい。
ずっとそばにいてくれる存在が……

〜I LOVE…〜

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