「神様だけが知っている」
結局全ては神様の気分次第、
神様の投げた賽で人生が決まり、
身分が決まっていく。
まるでリアル人生ゲーム、笑
だけど賽を振ったのだって、
賽を作ったのだって、
結局は神様なのだから。
賽を投げる意味など微塵もないのだ、
全ては"神様だけが知っている"
人生の出来レースなのだ。
「この道の先に」
嫌で嫌でたまらなくて、
やっと自由になろうとしているんだ。
走って、走って、歩いて、また走って。
様々な路地を抜けて抜けて、
"この道の先に"
ずっとずっと窓から見ていた
空想とも言えるような緑の山。
それがあるのだ。
自然で空気が美味しい。
生命の音がして、
鳥のさえずり、川のせせらぎ、
幸せの音色が耳いっぱいに広がっている。
風光明媚と断言出来るような景色が____。
今目の前に広がっているのだ。
きっと"この道の先に"行くと、もっともっと
深く自然の匂いや生命の音が聞こえるのだろう。
なら、もう帰られなくてもいい。
この自然に囲まれて独り静かに死のう。
どんな死に方でも良い。
ただ、死ぬ時はこの自然に囲まれて死にたい。
どんどん進んでいこう。
色々な道を進もう。
人生と言う長い道も、もう必要はない。
今"この道の先に"行こう。
恐くはないから____。
「日差し」
西陽に伸びる影を見た。
このままじゃダメなのかなって。
このまま蓋をしたままでもダメで、
隠し切る事も出来ないなら、
"日差し"の指す向こう側へ行こうか。
きっと貴方なら受け止めてくれるから。
____ね?
「窓越しに見えるのは」
いつも真っ暗な窓を眺めている
隣の女の子。
ドジって骨折した俺は入院したんだけど、
そしたら隣にさっき言った女の子居たんだよね。
って、俺の話は誰も聞いてないか。
.....分かってるよ、女の子の話だろ?
んで、「なんで真っ暗な窓見てんの?」って聞いた訳。
そしたらさー「夜空を見てるの。」ってさ。
明らか夜空ではないだろ、とか思ったけどさ。
まぁさっきも言った通りここ病院なわけ。
まぁなんか幻覚とかの病気の一種かなと思って
「そーなんだ。」
て軽い返事だけしといたけど。
...........あれ、当たってたには当たってた。
もっと悪い方だったけど。
それから女の子とよく話して仲良くなったんだけど、
とうとう俺も退院する日に。教えてくれたんだ。
星。親族らしい。
意味分かんねぇだろ?俺だって最初だったら
分かんなかったと思う。けど、、
意味。分かった、分かっちまったんだ。
確かに考えたらそうだったんだ。
なんでずっと入院してんのにお見舞いに誰も来やしない
そりゃあ来るわけない。
だってそもそも居ないんだから。
そこで親族の自分の知ってる人全員が亡くなった、
全てを失った少女は精神的に崩れた。
だから今でも病院にいる。
亡くなった人は星になる。そういう教えがあったらしい
妄想、幻覚の類で星を見てるらしい。
今でもずっと、過去に囚われている、
少女が"窓越しに見えるのは"
親族の過去に煌めき星。
俺の"窓越しに見えるのは"
まだ幼い少女の切なくも刹那に消えるような、
淡い笑顔だった。
「赤い糸」
どれだけ浮気されても、
どれだけDVされても、
どれだけ捨てられても、
それでも貴方と私は
"赤い糸"で結われているのでしょう...
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まぁ運命には逆らう事は出来ませんよと。