「この道の先に」
嫌で嫌でたまらなくて、
やっと自由になろうとしているんだ。
走って、走って、歩いて、また走って。
様々な路地を抜けて抜けて、
"この道の先に"
ずっとずっと窓から見ていた
空想とも言えるような緑の山。
それがあるのだ。
自然で空気が美味しい。
生命の音がして、
鳥のさえずり、川のせせらぎ、
幸せの音色が耳いっぱいに広がっている。
風光明媚と断言出来るような景色が____。
今目の前に広がっているのだ。
きっと"この道の先に"行くと、もっともっと
深く自然の匂いや生命の音が聞こえるのだろう。
なら、もう帰られなくてもいい。
この自然に囲まれて独り静かに死のう。
どんな死に方でも良い。
ただ、死ぬ時はこの自然に囲まれて死にたい。
どんどん進んでいこう。
色々な道を進もう。
人生と言う長い道も、もう必要はない。
今"この道の先に"行こう。
恐くはないから____。
7/3/2024, 12:35:02 PM