お茶の子

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8/24/2023, 1:00:02 PM

やるせない気持ちはどこヘやることも出来ないからもどかしい。

誰かに話しにくい、誰にも理解してもらえなさそう、話しても迷惑になりそう。

そんなときは心の中で鶴を折る。

もう何羽になったか分からないけど、いつか千羽鶴になる気がする。

やるせなさから生まれた千羽鶴、なんて悲しすぎるから実際にはやらないけど。

心の中にそっと浮かべて空に放つ。

そして
「このやるせなさが回り回って自分の幸せに繋がっていますように」と祈る。
風が吹けば桶屋が儲かる方式で。

今日もやるせなさを感じていたから、きっとそれが巡り巡って未来の私の幸せになるんだ。

そうやって、自分なりの折り合いをつけるのです。

8/21/2023, 12:11:26 PM

生まれ変わったら海鳥になりたい。

たまに人に言ってること。

鳥のように大空を自由に羽ばたきたい。

魚のように海を自由に泳ぎたい。

そんな願いは、海鳥なら叶えられる気がする。

潮風になびかれて、たまにバランスを崩しながら
海に向かって羽を広げるの。

お腹が空いたら海に潜って獲物を探す。

疲れたら海と川の間らへんをのんびり泳いだり
街灯の上に乗っかってぼーっとするんだ。

現実はもっと生きるのに必死なのだろうけど、
それでも海鳥みたいになれたら。

人間にちょっと疲れたとき、思い出す。

8/20/2023, 12:45:36 PM

さよならを言う前に

帰りの会が終わって、当時初めてできた親友と下校する。

その友人は学校傍のマンションに住んでいたから、一緒に帰れるのはほんの一瞬。

寂しいけれど、好きな瞬間でもあった。

「いまは16時だから、17、18、19、20 …」
そういって指を折りながら時間を数え出す彼女。

「また16時間後ね!」

その健気さが愛らしくて、大好きだった。
さよならをしても、当たり前のように明日会えると信じて疑わなかったあの頃。

寂しくて、愛おしい瞬間だった。

8/18/2023, 2:18:29 PM

僕に向きあってくれるとき
皆髪の毛を触ったり、顔になにかを乗せたり、
様々な布を纏っては変えたり、忙しそう。


でも人間が自分自身に細工を加えた後、僕を見て何故か笑顔になる人が居るんだ。

そのときはなんだか役に立てたような気がして
誇らしくなるよ。

たまに僕を見て泣いている人もいるよ。
僕は何か悪いことをしたかな。

ごめんねって思いつつ、気持ちを吐き出すきっかけになってたらいいと思うよ。

毎日皆の行動を不思議に思いながら、
たまに嬉しくなったり悲しくなったりしているよ。


僕は役に立てているかな。
分からないけど、僕はあいも変わらずここに居るよ。

8/17/2023, 10:38:03 AM

いつまでも捨てられないのは20歳のときに成人祝いで買ってもらったCOACHのお財布。

水色の長財布で、特に柄もなくシンプルなデザイン。

そのシンプルさが大人びて見えたのと、
水色の落ち着きのある色味が
「私もこんな落ち着きのある大人になりたい」
と思わせてくれたのが理由で、
選んだのだった。

使い始めて4年半が経つ。

お財布の平均的な使用年数を考えると、そろそろ変えたい。
キャッシュレスの時代に合わせて、コンパクトな財布がいい。

でも見た目は綺麗なままだし、
何より水色がやっと似合い始めた気がする。

背伸びして使っていたお財布が、手に馴染んで見える気がする。

だからもう少しだけそばに居て欲しい。

馴染んだ期間を満喫して、お財布もクタッとなった頃、
もっと大人びた私を想像して新しいものに出会いたい。

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