「言葉で通じないんだったら…捕まえて閉じ込めるしかないだろ」
そう言って、私を地下に閉じ込めて鉄格子の外側で彼はそう言った。
私だって本気の愛だよ。ねぇ、閉じ込めたつもりで、閉じ込められたのはたぁれ?
私もあなたが好きだよ。
私が拒否をすればあなたはワタシをトジコメテくれるでショ?
世界に一つだけ
私のもの
世界に一つだけ
それは私自身。
コレを生かすのも殺すのも私だけの特権
私のモノ
他者に壊されるのは虫唾が走る
その人はいつも輝いていた。
眩しいぐらいに
あぁ、私もあんな風になりたい。
あんな風にきらめいていたい。
きらきらしていたい。
そして、私も輝きたいと思い
その人の真似をする良いになった。
最初の頃はいい
そして暫くして、尊敬が嫉妬に変わり、憎しみに変わった。
私の方が、輝いている。きらきらしているのになんで?
負の感情は純粋に憧れていたモノを覆い曇らせた。
「前のあんたの方が、好きだったな…なんで、そうなったんだよ」
「前の君の方が輝いていたのに、残念だ」
そう言われて気づく。
戻したくても、もう分からなくなった。
前の私ってナニ?
どんな風だったの?
教えてよ…?
俺を1人っきりにさせた奴の事を思いながら、三味線を奏でる。
自由なあんたが好きだ。誰かに囚われずに空を飛び回るあんたが…だけどな。
「十日間も留守にするとは、いただけねぇなぁ…」
こっちがどんだけっ……あんたを縛り付けたいと思っておる思いを抑えていると思う。全く!!
「もう、あんたの羽を毟り取ってしまうか…」
ぁあ、その方がいいかもな。両足の腱を切るだけじゃダメだな。落とすか…。そのあとは俺が懇切丁寧に面倒を見てやる。
そうと決まれば、あんたを隠す場所を探さないと…いっその事姿を消すか。そんな事を考えていると長屋の引き戸が開いた音が聞こえた振り向くと十日ぶりの情人がいた。
「…た、だ、いま…高杉…」
「あぁ、おかえり。随分と遅い帰りだな」
「…」
「おいおい、聞こえてるだろ?なぁ…俺の愛しい人」
「すっ、すまない…」
俺の怒りを感じ取って隠し刀は怯えた顔をしておる。可愛いなぁ…あんたは。色々と文句を言いたいが、先ずは先にやる事がある。
「さて…」
「高杉?」
「今は言葉はいらない、ただ…抱きしめてくれよ」
比翼に向けて両手を広げる。早くこの腕の中に来てくれよ。
愛しい人
「…ひさしぶりだな…」
「なんで…ここに」
「会いたかった」
最後にあったのは、学校を卒業する前だったな…
懐かしいな。何も変わってない。
「…夢主」
「私は、私は会いたくなかった!!まだ早すぎるでしょうよ!!jnpi!!」
夢主が死んで数十年。忘れた日々なんかなかった。
死んでやっと会えたんだ。
泣き顔なんか見せねぇで、笑ってくれよ。
と、その前に謝ることあるんだったな
「……ごめんな」
“寿命を全うするまで、こっちに来たら許さないから”
お前の最期の約束を守れなくてごめん。
「俺は会いたかった」
「jn 、piっ、…っ」
なぁ、俺頑張ったんだよ。
前みたいに『お疲れ様。頑張ったね』って言って抱きしめてくれよ
【突然の君の訪問】