たーくん。

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5/9/2026, 11:01:11 PM

ひゅーひゅーと音を立てながら吹く強い風。
忘れられない、いつまでも。
前から歩いてきた若い女性のスカートが風で捲り上がった……この光景を。
忘れられない、いつまでも。
スカートの中身を見られて怒った女性が、俺の顔面にパンチしてきたことを。
……忘れられない、いつまでも。
パンチを食らって仰向けに倒れ、鼻血が逆流して目に入り、空が真っ赤になったことを。
この顔と身体中の痛みも、きっと忘れることはないだろう。
「ふんっ!ざまぁみろ!」
ドスッドスッと足音を大きく立てながら去っていく女性。
助けてくれないのね……ははは……。
忘れられない、いつまでも。
アスファルトの温もりと、女性の冷たい態度を。
ここは人通りが少ない道で人が全然いない。
頑張って気合いで起き上がり、一人で病院へ行った。

5/8/2026, 10:01:48 PM

一年前の今日、あなたはどこでなにをしていた?
すぐに思い出したら、きっと記憶に残る出来事があったんだと思う。
何も思い出せなかったとしても、全然大丈夫。
記憶に残るほどのことをして、一年後の自分を見返してやろう。

5/7/2026, 10:06:08 PM

今日10月30日は、初恋の日らしい。
皆は幼い頃に初恋を経験していると思う。
幼い頃から勉強ばかりしていた僕には無縁な経験だ。
でも、大学生なのに今まで初恋を経験していないのはとうなのだろう?と考えてしまう。
……いや、初恋の日だからって惑わされては駄目だ。
「あっ、伊藤っちじゃーん。眼鏡クイクイさせてどうしたの?」
ここの大学とは不釣り合いなギャル語を使う女が、近距離で話しかけてきた。
「いや……別になんでもないさ」
「そんな堅くならないでさ〜。ゆる〜くいこうよ」
「てか、近いんだけど」
女から良い匂いがするし、調子が狂う。
「私、伊藤っちに興味があってさ〜。あとで勉強教えてくれない?」
「僕の何に興味あるか分からないけど、勉強を教えるぐらいならいいよ」
「ありがとう伊藤っち♪あとで迎えに行くね!」
女は手を振りながら去っていった。
……なぜか、胸がドキドキしている。
まさかこれが……初恋!?
ドキドキする胸を押さえながら、女の後ろ姿が見えなくなるまでずっと見ていた。

5/6/2026, 10:09:15 PM

明日世界が終わるなら……。
「私はダイエットをやめて、好きな物をお腹いっぱい食べる!」
私がそう言うと、テーブルの向かいに座っていた友達が、飲んでいたオレンジジュースを喉に詰まらして咳をした。
「けほっ!けほっ!あ、あんたね……もっと別のことがあるでしょ」
「別のって?」
友達はペーパータオルで口を拭きながら「はぁ……」と呆れた顔をする。
私、変なこと言ったかな?
好きな物を食べることは私にとって幸せなことだから、間違ったことは言っていないと思う。
「好きな人と一緒にいるとかさー。あるじゃん」
「私好きな人いないし、好きな物を食べるよ」
「はっきり言うわね……ま、あんたらしいからそれがいいかもねっ」
友達はオレンジジュースをストローで再び飲み始めた。
「私はいないけど、そっちはいるの?」
「ぶふっ!けほっ!けほっ!」
友達はまたオレンジジュースを喉に詰まらせて咳をする。
「い・な・い・わ・よ!」
一文字一文字、力強く答える友達。
「そっかぁ。世界が終わる前に見つかるといいね」
「もうすぐ世界が終わるみたいな言い方しないでね?例え話だから。はあ、彼氏欲しいなぁ」
「出来るよ、きっと。私が保証する」
「てか、あんたも食べ物を愛してないで彼氏作りなよ」
「うん、ダイエット成功したらね」
「ダイエットって言う割に、しっかりランチ食べてるじゃん」
「えへへ」
好きな物を食べている時間は好きだけど。
大好きな友達と一緒にいる時間も、大好きだ。

5/6/2026, 12:00:45 AM

雲一つない、見ていると吸い込まれそうになる青空。
真っ先に思い出すのは、家の窓から空を見上げる君の姿。
君と出逢って、僕も君の影響を受けて空が好きになった。
……今、君はどこかでこの空を見ているのだろうか?
君は数年前、僕が玄関を開けたと同時に家を飛び出して、そのままどこかへ行っていなくなってしまった。
二日後に、ようやく君を見つけた時には……ぐったりしていて、そのまま天国へ……。
今思い出しても、自分の不注意に後悔する。
あの時、ドアを開ける前にしっかり周りを確認していれば、君があんな目に遭うことはなかったのに……。
しばらく青空を見ていると、太陽の光が顔に当たり、思わず目を瞑ってしまう。
もしかしたら、この光は君が僕を励ましてくれているのかもしれない。
いつか僕が空へ行くことになったら、一緒に雲の上から空を見よう。
太陽の光を浴びながら、薄目で再び空を見上げた。

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