空恋
淡いオレンジ色に染まる空、反射して海にも移ったその色は綺麗だった。
私の事なんか忘れてお嫁さん貰いなよ、__だよ
そんな事を言う君を忘れることなんて出来なくて
だめだと分かってるのに手を伸ばす
空にのまれてオレンジ色に染まる君はそこには居なくて
波に飲まれて消えてしまいたい僕はきっと君以外この瞳には映らなくなった。
君が言った言葉とは裏腹に君は僕に呪をかけたみたいだ
クリスタル
手を伸ばしても二度と届かない
後少しでも早ければ、
早く気づいていれば、
そんな事思ったってもあぁ、どうしようもない。
クリスタル
時間がたって結晶化した私の思い出
その中身は何だったか曖昧だけど
思い出
とても綺麗で大切なクリスタル
青く深く
自分は要領がいいとよく言われる。
そりゃあ勉強も運動もそこそこ出来た。ついでに顔がいい。で、なんだかんだでホストになった。
真面目に働いたって良いがたいして勉強してきてないし運動で食ってくのは現実味がない。そんな稼げんならいっそホストがいいかと、ちょいと始めてみればこれがハマった
たちまちのうちにナンバーワンとはいかないけど着実に、
そうやって数年稼いであとは細々バイトでもして引退しようかと思ってた。名字に連なる人が1人増えた。
大切なものが増えて今までの倍稼がなくちゃいけなくなった。それは苦ではないが焦りを生んだのかもしれない。
「勿論、今日も〇〇ちゃんの為に開けてたんだ」
「そうだね、姫はこんな俺にこうやって会ってくれるよね。ほんとに優しいね」
媚びへつらってまた明日。
上辺だけでも転がる彼女たちに同情する。
毎日予定の詰まった日々、沢山のパートナーと言うなの姫たち。何でも完璧とは行かない。
大事な大事な一本のバラとを守っていかないといけなかったのに。
自分の体が宙に浮く感覚がある。目を開けるとそこには鮮やかな青い空。
体を包み込むのは青く深く冷淡な冷たい海。
姫が何か言っているのだろう声が聞こえる。
空はこんなにも
愚かな人間は罪を犯しました。
神は天罰を与え更生を求めました。
しかし人間は愚かでした。
その欲で神でさえ喰らおうとしました。
空はこんなにも汚れてしまいました。
澄んだ青色が美しかったのにそれすら人間は見向きもしませんでした。
神は人間に呆れ罰を与える事も守護することもなくなりました。
やがて虫かごからでた人間は互いに争い滅びました。
まるで同種を貪り食うコオロギのようです。
欲に飢えた人間は数を減らし一匹も残りませんでした。
神が与えた月はまだまだ綺麗です。
ですがあの青黒い夜空に輝く事はないと思うと少し寂しく思います。
君の背中を追って
僕は、彼女は出来るけどいつも長続きしない。
半年持たず別れてしまう。皆そっと
「〇〇は悪くないよ。私の気持ちの話しなの。」
そういって別れてく。
どうして?なんで?悪いとこあった?そう聞いたってあいまいに躱される。
なんで?どうして?ちゃんと彼女に恋してたのに。楽しく過ごせるようにリサーチしてたのに。
今付き合っている彼女も別れたくないだから全力を出した。出したのに今朝ラインでカフェに誘われた。
いつもは僕が誘うばかりなのに彼女から誘われるなんて何かしらあるはずだ。
ず〜んとした気持で彼女に会いに行く。
もちろん彼女と話す時は笑顔で、だ
そうやって時間5分前にカフェで彼女を待つ。少しして彼女がやってきたため、カフェへ入る。
空いている席を探して2人で着席をした。
彼女は緊張した面持ちでテーブルをじっと見ている。
普段は頼んだコーヒーにすぐ口をつけるのに今日は飲まない。やっぱり緊張してるみたいだ。
少しして緊張した彼女に「別れないか、」そう言われてしまった。
やっぱりか、そうか、気まずさからかコーヒーを口に含む。
「分かった。僕といて君が幸せになれないなら別れよう。でも一つだけ聞いていい?」
「うん。……ごめんね」
「僕のどこが嫌だった?どうしてあげたら良かった?」
どんよりとした空気、彼女は今にも泣きそうだ。
僕の悪いとこを直せるなら別れないでいたい。
でも無理そうだ、彼女に無理は強いれない。
その後意を決したように彼女は話してくれた
「えっとね、まず〇〇が悪いわけじゃないんだ。どっちかと言えば私が悪くてね。最初は何でも卒無くこなせて気も利く所に惚れたんだ。君の背中を追って頑張ってたの。
でね、〇〇と付き合った後しばらくは楽しかったんだけど、なんというか〇〇が完璧すぎたの。
デートも私ばっかり遅刻して、そのデートですら〇〇に頼ってばっかりで情けなくなったんだ。
私がなにか言う前に色々してくれるでしょ?それで、なにか君にお返ししようと思ってもそんな事も必要無いくらい〇〇は完璧で私が君にとって要らない気がしたんだ。1回そう思っちゃったら色々きになってね。告白した時も〇〇はあんまり表情が変わらないし、いつも当たり前のようにニコニコしてる。
今日だって悲しい顔しなかった。
なんかほんとに私の事、好きなのかな…って……
ごめんね、疑ってるわけじゃないんだよ。でも、私、君にふさわしくない気がして。ごめんね、きっと〇〇にはもっといい人が居るよ。」
そういって彼女は千円を残してカフェを去っていった。