微睡みの中

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9/18/2025, 3:53:19 PM

【#20. もしも世界が終わるなら】
カラン-. カチッ



Q.もしも世界が終わるならあなたはどうしますか?

なんてよく聞く、本の帯とかに書かれた文章。
考えようとはするものの、結局こういうのは答えにたどり着けない気がする。学校帰りの本屋で目に入るのは何度目かと考えるような文章を前に頭を回す。もし本当にそうなってしまったら私はどうするのだろう。まずは明日、世界が終わるって知って信じられるだろうか。最近はよくデマが流れるしなとか考えちゃったりするんだろう。

でもいざ、1歩踏み出すとようやくことの重要性に気づき出す。私はまず大きな目標を立てるところから始めるかな。その目標を世界が終わる、その時に達成できたじゃなくてその目標にどれだけ目指せたかを考えたいなと思う。だってどうせ達成出来ない。私はそういう人間だと、20年弱生きてきて学んだ。

海に行きたい。ライブに行ってみたい。アコギを連れて河川敷で夕日を見ながら唄いたい。友達に別れを告げる。これは大切だな。

今、考えてパッと思いついたのがこれしかないなんて悲しいヤツだとつくづく思う。

でもこんないつでも出来るような、いつか実現できるようなことを想像できるのは今だけなんだろうな。
だから、私はこの何も無い、やりたいことを想像できる世界に感謝!とまではいかないが、まぁ酷くも良くもない世界に親指を立てたいね。そして、自分の1番の大きな目標を人生の目標にして生きてたい。いつまでか分からない自分の道をどんなときでも明るく照らして歩いていきたいな。


「もしも世界が終わるなら?」ってなんて残酷な質問なんだろう。少し悲しく、突き放すような質問だから現実的に考えれない。じゃあ質問を変えよう。この質問の意図を私なりに解釈して質問するなら、

Q.あなたは道を歩いています。その道はどんな道か、分かりません。茨だらけなのか、花がたくさん咲いてる道なのか。ダメージを受けすぎると、あなたはゲームオーバーです。そんな正体不明の道を歩く時、あなたは何を目標にしてこの道を歩いていきたいですか?

拙い文章で意味不明な質問だが、これまでの文章を読んでくれたあなたが理解してくれると嬉しいな。意味が分からなかったら貴方がこの質問を生まれ変わらせて欲しい。




パタン---.
文才なんて全くないのに気取って意味不明な言葉並べた僕は自分の書いた文章を読み直した。
恥ずかし と自分で感想を述べ、氷の溶けきった濡れたグラスをグビっと飲み干した。
そのまま、今にも崩れそうな日に焼けた古めかしい手帳を閉じ、また次の道へ歩き出した。

8/26/2025, 3:29:48 PM

【#19. 素足のままで】
私はあなたの隣に行きたくて
あなたへの道を辿ろうとする
その道はガラスや小石がたくさんあったけど
土足厳禁
友達を装うかのように思いを殺して
素足のままであなたの元へ進んでいく

あなたの元へ着いたときには
私の足はもうボロボロで

でも
そんなのどうでもよかった
せめて私の中を、首から下だけでも
愛して欲しかったから

するとあなたは私を見てくれた
あなたから振り向いてくれた
そう感じた

あなたは私と手を結んでないのに
首から下を愛してくれた

だから私はもっと愛して欲しいが
大きくなって求めた

でもあなたは首から下で十分だと言った

どうして、私を愛してくれるんじゃなかったの

素足なままな足を抑えながら、見せつけながら
その気持ちを胸の中で殺した

あんなことやそんなことを言って
散々私を素足にさせて怪我させて
首から下を愛してくれたあなたに
わたしはこう言った
やっぱりクズ男だねって。
私が言ったとき、あなたはどこか遠い目をして
教室で聞かない落ち着いた声で
「傷付いた…」
その声は悲しい声色じゃなかった
そしてあなたはこう言った
「俺みたいな男に引っかかったら駄目だよ」って。

家に帰ってからも思いを頭に浮かんでは無理やり消して
首から下を愛してくれる関係は駄目なのに
まだあなたの元へ素足で駆け寄りたいと考えている私はいつまでたってもボロボロな足
綺麗な、ガラスも小石も落ちてない道を通れば
素足のままで踊って、廻って、歌って、綺麗に着飾って、キラキラJKだって胸を張れる
輝けるって分かってる

でも私は今日も私は素足のままで、
目的地をあなたにして歩いて行く

私の足はガラスが刺さり、そこへ小石が穴を開けていく
愛がその穴からこぼれるように
それを塞いでくれるのを待つかのように
"首から下だけでも"とあなたの元へ駆け寄っていく

8/17/2025, 1:55:35 PM

【#18. 終わらない夏】
夏休みが終わりに差し掛かっている
今年も夏休みさんは期待を裏切らず、
気づいたら残り数日

高校生、初めての夏休み
周りの運動部は合宿だの休みがないだの
忙しそうにでもキラキラした生活を
過ごしているのを横目に
私は周りの人よりは遊んではなかったけど
軽音部のライブに出たり、友達と旅に出たり…
夏休みさんには充実した休みを過ごさせてもらった

家にいることが少なかったから
部屋の散らかりようを見て頭を抱える
セミの鳴き声に耳を集中させていたら
見覚えのあるような、ないような、
そんなワークやプリントが出てきた

私の頭ではセミの鳴き声が大きくなっていき
熱くなる
何故だクーラーをかけているのに

私は笑顔でシャーペンを握る
やっぱり夏休みさんは私の期待を裏切らないようだ

私の夏休みはまだまだ終わらないようだ

7/22/2025, 3:47:31 PM

【#17.またいつか】
暑くて汗がベタベタして気持ち悪い。
道端に地面で踏ん張って空を見上げるひまわりが羨ましくてたまらない。この辺りでは山ばかりだから都会と違って暑いんだよ、と一学期の終業式に転校してきた葵に言う。
「夏は好き?」
そんな葵は夏生まれだからなのだろうか。目を輝かせながらそう私に聞いてきた。
「ここら辺じゃ蝉が五月蝿くてゆっくり眠れないから嫌いだね。」
「そっかぁ、、、、」
葵は何処か落ち込んだような顔をして俯く。
言いすぎただろうか。でも嫌いなものは嫌いだ。
すると葵は私の手をとって急に走り出した。
「ねぇ、、ね、ねぇ、、、、
ちょっと!」
「あ、あぁごめんごめん笑写真部の君には少し早すぎたかな?笑」
「うるさいなぁ。おかげで汗だくだよ。最悪。
んで、なんで海まで来たの?」
そう、葵は私を海まで連れてきた。
「夏を好きになってもらうため!」
パシャッ
「え、あっちょっともう、濡れたじゃん!」
「これが夏の楽しみ方だよ〜」
そう葵は何かを企む顔をして近づいてきた。
それからは水面の弾ける音が鳴っていた。

それから葵は私をこの島の山の神社に連れて行った。

そうして学校の宿題もしつつ、葵は夏の楽しみ方を毎日教えてくれた。

そんなある日、島で行われる1年に1度の夏祭りに誘われた。その祭りは、この島で伝えられている山神である珠雲(たまくも)様と呼ばれる神様に礼し、今後また1年、島を守ってくださいとお願いする行事である。

そして夏祭り当日。島全体が活気に満ちていて、毎年祭りのときは出店の手伝いばかりしていたから気づかなかったけれどいい景色だ。
そして、祭りの目玉である花火が上がる。
花火を見ながら葵は
「夏、楽しいでしょ?」
「うーん、悪くはないね。」

「明日から学校だね。葵も明日から本格的に友達作りできるじゃん。」
「そうだね、。」
「どうしたの?」
今思えばなんだか様子がおかしかった。


すると君は急に神社の方へ走り出していった。
何か用事でもあったのだろうか。また明日会えるかと思い、自分も家に帰ろうとしたとき、
「またいつか!」
祭りが終わり、ガヤガヤした声を一瞬で消して
ドロドロとした暑さを感じさせない、
元気さでそう言った。
いつかっていつなんだろうと思いつつ、
私は振り返って返事をした。
「うん、またいつか。$€々€<%。


_____あれ?$€々€<%って誰?」
返事をしたはずの私の声は、私が夏を好きになったきっかけだけを残して神社の方の山へ消えていった。

道端にはそっとキラングサとワスレナグサが夏の生ぬるい風に揺れていた。

7/9/2025, 2:29:04 PM

【#16. 届いて…】
届いて欲しい思いはいつまでもさまよって
届かない
でも私は
どうしても届いて欲しいから
自分から届けに行ってやる

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