【#06. 君だけのメロディー】
声がする。
その声はあなたの同級生と話す声色ではないし、あくまで少しお互いのことを知っている"だけ"の先輩・後輩の関係だけれど、言動からあなたの優しさが分かる。
そして、6本の弦で音の高さを変えてメロディーと共に流れる言葉を出す。
あなたの優しさの溢れるメロディーが好き。
笑う。
あなたの落ち着いた笑い声。
あなたの笑い声が好き。
あなたから生まれるリズム。
あなたに強く握られたスティックは、何種類もあるリズムを生み出す場所を正確に使い分けている。
そして、目にも見えぬ早さで
あなたから生み出されるリズムを自由に、
楽しそうに刻んでいる。
あなたの生み出すリズムが好き。
あなたの花が咲いたような微笑みが好き。
私の中で高鳴るメロディーが生み出されるのは少し
体が熱くなる。
でも私は知りたい。
あなたと私の関係が変われるのなら、
変えれるのなら。
あなただけのメロディーを私にも聞かせて欲しい。
あなたの本当のメロディーが知りたい。
【#05. I love】
私は果汁20%の甘い甘いオレンジジュースを飲みながら、次何歌おうかなぁと考える。
結局、歌う曲が決めれず、スマホを開き、自分用のプレイリストを開いた。
次は、マカロニえんぴつの愛のレンタルでも歌おうかと考えながら
「I love 」や「好き」、「愛してる」っていう愛を伝える言葉が入ってる歌詞がよくあるなと気づく。
やっぱり、愛を歌う曲は多幸感に溢れるものが多いなと脳内で恋愛ソングを再生させつつ、
目の前で真剣に画面を見ながら歌うあなたを見つめる。
歌っていたのは聞いたことはないが、画面の歌詞を見るに、失恋ソングだろう。
失恋ソングのあとに恋愛ソングを歌うのかぁと考えつつ、
自分が歌う番になった。
それでもあなたは、手のひらの画面に夢中で見てくれなかったけど、
私は気にせずに歌い出した。
「愛していたいのに
消えてなくなってしまうような
やめられないよ_____」
歌いつつ、
心の中であなたに問う。
あなたはいつになったら行き止まりの道を
通してくれるの?
【#04. 雨音に包まれて】
雨は好きだ。
水の音に感情が見えるから。
繊細で私であっても、わたしであっても
皆平等に降り注いで寄り添ってくれる。
手すりや空から落ちてくるあなたは
何も言わずとも
「私」が触れるだけで
全て見透かされていて、それでいて
そっと受け入れてくれる
「私」の苦い悔しさも
「わたし」が「私」であるために落とした雨も
あなたは冷たいけれど、その冷たさが
「わたし」の心の色を反射させ、
包んでくれる
それは彼にも、あの子にも、あの人にも
私の色を殺そうとする殺人者にも____
平等に包んでゆく
あなたはヒーローであって
誰か1人を守るものではない
雨は好き。
でも、あなたは皆のヒーローであり、時に周りを巻き込んでしまう。
でも、あなたがいなくなると人々はあなたを求める。
"かわりえない" ものになれていて、受け入れられている
じゃあ、
わたしはどんなものになれるのだろう。
わたしだけを包んでくれる雨はどこにいるのだろう。
【#03. 美しい】
人はみな違う色を持っていて
同系色が混ざり合ったり
正反対の色同士が仲良く存在している
しかし、片方の色が強くなると
もう片方の色は死ぬ
そうやって死んだ色が出来上がっていく
時が過ぎ
人は死んだ色の存在も
名前も忘れてゆく
多くの人は死んだ色を初めて会ったかのように接する
そうやって世界は進んでいるということを考えると
人はそれを美しいと言えるのだろう
【#02. どうしてこの世界は】
普段、生活していて思うことがある。
40人くらいの集団がぎゅうぎゅうに詰められた小さな箱では、自分の思ったように、したいと思った行動を起こせば起こすほど、周りに人は減っていく。
小さな箱の中で相手を伺いながら,妬みながら,生活している。
それはわたしにとって思いっきり息の吸えるものではなく、過呼吸で生活しているようなものである。
それはいつまで続くのだろうか。
この世界は誰もが深呼吸できるところではなく、
誰もが呼吸のできない生活をしているのだろう。
明日はわたしにとって息のできる世界なのか。