椿灯夏

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5/9/2025, 1:40:11 AM

お題《届かない……》

綴ることで強くなった
綴ることで弱くなった

綴ることを杖にした
命をつづり
夢をつづり
自分をつづる


それでもはてしなく つづく とおい みち

4/29/2025, 3:38:52 PM

お題《好きになれない、嫌いになれない》


4/5/2025, 2:48:34 PM

お題《好きだよ》

“音”は人を喜ばせるための魔法

そう信じて疑わなかった


ひとりぼっちの学園のガーデンで

泣いていたら

そよ風に乗ってピアノの音色が舞っていた

耳に届けられたその音色は

“ああ……。あの人の宝物だ”


私は自然と涙していた


音楽に詳しくなくとも人を笑顔にしたり涙を誘ったり


“音楽は宝物だ”とあの人がそう表現していた


でもあの人は――音楽で私に幻想をかけた

“すべて忘れる”ように、と


でもそれは私を遠ざけるための魔法







“お前がいれば世界は色鮮やかになっていた。だからこそ、お前に、俺の傍にいて欲しくないんだよ”




学園のガーデンで密やかに紡がれる音の葉魔法




“魔法はいつも人の傍にあるよ。誰だって誰かを笑顔にする魔法がある”



あなたに出会って恋の音の葉を知る





「あなたが伝えてくれる“好き”は、こんなにもたくさんの音の葉が聴こえるんだね」


4/4/2025, 10:43:42 AM

お題《桜》


春の庭園に迷い込む


これは神隠しか


それとも春の魅せる夢なのか



桜はいつの時代でも惹かれて


《途中書き》

4/4/2025, 9:23:58 AM

お題《君と》

異世界と現実を結ぶストーリーテラー

キャラメル色のノスタルジー漂う紳士服

「やあやあようこそ。君の望む僕が、やって来ましたよお嬢さん。なになに? そんなの知らない? ――へえ。じゃあ君は何故“現実”に興味がないの? そんなことない、ってのは無しね。だって僕には“そういう子”がわかっちゃうからさ」


甘い焼き菓子のようににこにこ笑う青年


でもそれはどこまでいっても“不気味”だった


“そういう子”


引っ掛かる物言いだ


「取り繕うなんて無理だよ。“嘘”というものは、どこまでいっても“嘘”でしかないんだから。“日常”に辟易してるんだろう? 君は“現実を適当に生きてる”でしょ。つまらない、くだらないって。――それなら」



青年はふいに真面目な顔で花を降らせた


《途中書き》

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