椿灯夏

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お題《君と》

異世界と現実を結ぶストーリーテラー

キャラメル色のノスタルジー漂う紳士服

「やあやあようこそ。君の望む僕が、やって来ましたよお嬢さん。なになに? そんなの知らない? ――へえ。じゃあ君は何故“現実”に興味がないの? そんなことない、ってのは無しね。だって僕には“そういう子”がわかっちゃうからさ」


甘い焼き菓子のようににこにこ笑う青年


でもそれはどこまでいっても“不気味”だった


“そういう子”


引っ掛かる物言いだ


「取り繕うなんて無理だよ。“嘘”というものは、どこまでいっても“嘘”でしかないんだから。“日常”に辟易してるんだろう? 君は“現実を適当に生きてる”でしょ。つまらない、くだらないって。――それなら」



青年はふいに真面目な顔で花を降らせた


《途中書き》

4/4/2025, 9:23:58 AM