3/20/2025, 10:47:43 AM
お題《手を繋いで》
鳥の翼を持った流れる星の瞳に導かれ
僕は異世界転生した
彼女の記憶の中の世界へ
彼女は彼女では探し出せない
抜け落ちた記憶を僕に託して
《途中書き》
3/9/2025, 3:07:30 AM
お題《秘密の場所》
淡い春の泡沫に約束を埋めた
果たされることのない約束を
散りゆく花弁の海で蒼穹を呪う
あまりにも美しく空が笑うから
憎らしくなったんだ
君と交わした約束はこの世界に
もう残っていないようで
《途中書き》
3/6/2025, 1:09:14 PM
お題《風が運ぶもの》
「愛は不確かで幻想だ。君はそれでも愛は崇高だと歌うの。――ねえヒメサマ? 愛はもっと毒を孕んでいて、狂気なんだけど、それでも君は素晴らしいと俺に嘘を説くわけ?」
カラスのように夜を纏った青年は柔らかい笑顔を浮かべている
月でさえ彼を照らすのは難しく
すべての光から隔離されているようだと少女は思った
はじめて出会ったのは町の果てにある古びた教会
カラスを肩にのせた女神のステンドグラスが
印象的だったのを今でもよく覚えている
それをじっと見つめる青年は身動きもせず
何の感情も無い表情で
ただ――それを眺めているだけだった
身寄りのない少女はその教会で住まわせてもらっていた
しかし青年を見たことはなかった
町でもそんな青年はいない
見目が美しく整っていたが
吐く言葉はすべて毒でしかなく優しさはないに等しい
《途中書き》