秋風」
新人『風が涼しくなりましたよね。ウチ猫、電気ストーブに当たり出しましたよ」
部長「ひとりで電気ストーブつけはしねえだろ、誰かつけてやってんだろ。例えばお前とか。」
新人「見方によればそうとも取れるかもしれない」
部長「そう以外には取れねえよ。おれんとこマロンちゃんはペット炬燵入ってるからね」
新人「部長んとこのイヌ!マロンちゃんて言うんですか!(クソデカボイスからの爆笑)」
部長(気まず気に)「笑うなよ…ペットにありがちな名前だろ…おやつとかの名前でさぁ。じゃおまえんちの猫なんて名前なんだよ!」
新人「ぶぶ漬けちゃんですね!(自慢そう)」
部長「出されたらそこで帰らなきゃならないの⁉︎」
(見遥かす舞台は黒く闇の川のおもて、そこに一陣の冷たい風が吹き渡り、ススキの銀の穂波が揺れれば既に海。ざわりざわりとうねり蠢き、しだいに新人と部長を乗せて花道を伝って無理やり退場させていく)
意味がないこと」
新人「まあ基本は戦争ですが、あれ参加してる人には意味があるのでクレーム来ます。」
部長「ジョンレノンだって何にもないって歌ってるし般若心経も結局何も無いって言ってるんだから、基本何も意味はないんだよ。」
角谷「生きてる間にどれだけとち狂うかの差じゃね?」
石井「よしここら辺でピザを頼もう」
懐かしく思うこと」
新人「いや一時期の渋谷ハロウィンとか狂気でしたね!」
部長「行くなよ」
新人「行きませんよ一升瓶持った男が暴れてたり軽トラの荷台をトランポリンにしてたりするんでしょう?」
部長「そう言われるとなんか、男ばかり責められている様でむず痒い所あるな」
新人「あーまあ男女問わずなところありますが星飛雄馬の時代から男が一升瓶持ってると絵面としてわかりやすい星飛雄馬のお父さんですからね」
部長「お前気軽に星飛雄馬のお父さんとか言うけど見たことあるのかよ!(逆ギレ)」
新人「ぶっちゃけちゃぶ台ひっくり返すシーンをバラエティの再放送で見ただけです!」
部長「世の中多様性がってなってるから雑いことやってると十字架に荒縄で括り付けられるぞお前。」
新人「ゴルゴダの丘を!登らされるんですか!主役ですね!」
部長「その知識も飽く迄イメージだろ?」
新人「たまにバラエティとかでミッションとか、まあそういう映画のあらすじを聞いただけですね」
部長「大概のことはイメージなんだよ。だからイマジン…想像してみなさい…今日はハロウィン…大統領選挙前…何が起こるかわからない…」
新人「つまり世界はミラクルに溢れていると!」
部長「お前俺の話聞いてた⁈ 今日門限16時だからね! 寄り道しないこと!おやつは三つまで!」
(部長の親心が爆発して収拾がつかなくなり、中途半端に終わる)
友達」
勝鬨を上げる薔薇「一緒にトイレに行く人のことではないわね。」
薔薇の兄「耳を澄ませてくれる人が良い」
薔薇「後始末をさせられる為の保険にされるのは御免」
兄「一緒にスープを飲む間柄が良い」
薔薇「もしあなたが何処か遠い異国の果ての涯に旅をして、遠い空の雲をカメラに収める。そこには電波が通ってなくて、生憎出国はまだ出来そうにない。ホテルのラウンジであなたはこのポラロイドを誰に見せようか?
或いは自分の為だけの空にするか?
暫しの間、珈琲を飲みつつ考える。
あなたの手帳には一つの住所が書き留められている。
それは何故か?
あなたは漸くそのモノクロームのポラロイドをどう処理するかに気がついて珈琲を飲み干し、付箋を取りに立ち上がる。」
Aftur að þessu sinni
秋晴れ」
「秋晴れんしゅうでてこいよー!おまえがこないだプリン一個多く食ってそのまま学校のトイレ入って出てこなかったとかそんなクソどうでもいいこと気にしてるのおまえだけじゃん来週の試合には必ずでてこいよー!おまえどうせベンチだとか思ってんだろうけどベンチはいざという時のエースなんだからぜったいでてこいよー
なんか言うやつはおれが片っ端からたたきのめしてやるから絶対こいよれんしゅうこいよわかってるよな秋晴ー!」