ゆいに

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友達」

勝鬨を上げる薔薇「一緒にトイレに行く人のことではないわね。」

薔薇の兄「耳を澄ませてくれる人が良い」

薔薇「後始末をさせられる為の保険にされるのは御免」

兄「一緒にスープを飲む間柄が良い」

薔薇「もしあなたが何処か遠い異国の果ての涯に旅をして、遠い空の雲をカメラに収める。そこには電波が通ってなくて、生憎出国はまだ出来そうにない。ホテルのラウンジであなたはこのポラロイドを誰に見せようか?
或いは自分の為だけの空にするか?

暫しの間、珈琲を飲みつつ考える。

あなたの手帳には一つの住所が書き留められている。

それは何故か?

あなたは漸くそのモノクロームのポラロイドをどう処理するかに気がついて珈琲を飲み干し、付箋を取りに立ち上がる。」



Aftur að þessu sinni

10/25/2024, 2:21:39 PM