意味がないこと」
新人「まあ基本は戦争ですが、あれ参加してる人には意味があるのでクレーム来ます。」
部長「ジョンレノンだって何にもないって歌ってるし般若心経も結局何も無いって言ってるんだから、基本何も意味はないんだよ。」
角谷「生きてる間にどれだけとち狂うかの差じゃね?」
石井「よしここら辺でピザを頼もう」
懐かしく思うこと」
新人「いや一時期の渋谷ハロウィンとか狂気でしたね!」
部長「行くなよ」
新人「行きませんよ一升瓶持った男が暴れてたり軽トラの荷台をトランポリンにしてたりするんでしょう?」
部長「そう言われるとなんか、男ばかり責められている様でむず痒い所あるな」
新人「あーまあ男女問わずなところありますが星飛雄馬の時代から男が一升瓶持ってると絵面としてわかりやすい星飛雄馬のお父さんですからね」
部長「お前気軽に星飛雄馬のお父さんとか言うけど見たことあるのかよ!(逆ギレ)」
新人「ぶっちゃけちゃぶ台ひっくり返すシーンをバラエティの再放送で見ただけです!」
部長「世の中多様性がってなってるから雑いことやってると十字架に荒縄で括り付けられるぞお前。」
新人「ゴルゴダの丘を!登らされるんですか!主役ですね!」
部長「その知識も飽く迄イメージだろ?」
新人「たまにバラエティとかでミッションとか、まあそういう映画のあらすじを聞いただけですね」
部長「大概のことはイメージなんだよ。だからイマジン…想像してみなさい…今日はハロウィン…大統領選挙前…何が起こるかわからない…」
新人「つまり世界はミラクルに溢れていると!」
部長「お前俺の話聞いてた⁈ 今日門限16時だからね! 寄り道しないこと!おやつは三つまで!」
(部長の親心が爆発して収拾がつかなくなり、中途半端に終わる)
友達」
勝鬨を上げる薔薇「一緒にトイレに行く人のことではないわね。」
薔薇の兄「耳を澄ませてくれる人が良い」
薔薇「後始末をさせられる為の保険にされるのは御免」
兄「一緒にスープを飲む間柄が良い」
薔薇「もしあなたが何処か遠い異国の果ての涯に旅をして、遠い空の雲をカメラに収める。そこには電波が通ってなくて、生憎出国はまだ出来そうにない。ホテルのラウンジであなたはこのポラロイドを誰に見せようか?
或いは自分の為だけの空にするか?
暫しの間、珈琲を飲みつつ考える。
あなたの手帳には一つの住所が書き留められている。
それは何故か?
あなたは漸くそのモノクロームのポラロイドをどう処理するかに気がついて珈琲を飲み干し、付箋を取りに立ち上がる。」
Aftur að þessu sinni
秋晴れ」
「秋晴れんしゅうでてこいよー!おまえがこないだプリン一個多く食ってそのまま学校のトイレ入って出てこなかったとかそんなクソどうでもいいこと気にしてるのおまえだけじゃん来週の試合には必ずでてこいよー!おまえどうせベンチだとか思ってんだろうけどベンチはいざという時のエースなんだからぜったいでてこいよー
なんか言うやつはおれが片っ端からたたきのめしてやるから絶対こいよれんしゅうこいよわかってるよな秋晴ー!」
やわらかな光」
新人「実はわたくし寿司屋で食べる茶碗蒸しが好物でして」
部長「ああ、なんかエビとか魚のアラとか入ってる奴が」
新人「寿司屋の余った魚で作った出汁が満遍なく染み渡ったしょっぱいプリン!中に埋まった緑の苦い宝石銀杏!海老の背中や腹の段々が舌に触った時の歓び!おばあちゃんのようなしおしおの椎茸の旨み!表面に蓮の葉のように張った三つ葉の香り高さ!あの神々しいやわらかな光の反射する黄色い宝石箱!」
部長「…やめろよこんな時間に…腹が減るじゃねえか。」
新人「行きますか部長!くら寿司ならそこそこ遅くまでやってる筈です!」
(奢ってもらう気満々の新人、笑顔で茶碗蒸しを絶賛し続けるが実の所両者共に金欠であることを知るのはその20分後である)
了