ノーネーム

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7/28/2022, 12:26:45 AM

神様が舞い降りてきて、こう言った

「あなたの寿命はあとこれくらい」

そう優しく言ってくれたなら
僕は思いっきり生きられるのに

願わくばその寿命は
短ければ短いほどいいなぁなんて

それはやっぱり綺麗事だろうか

命が終わりがあるからこそ美しい?
ダラダラ無駄に過ごした今日の
どこが美しいというのだろうか

きっと命の終わる日が分かっているから
美しいんだろうよ
僕が大嫌いなアレでさえ
儚く美しく見えてしまうもの

自殺願望がある生き物は
この世の中人間だけと言うなら
簡単に死ねるように創ってくれりゃ良かったのに
そしたら世界はもっと美しくなるだろうよ

分かってる
そんなの自分次第だって事

ここ数年非現実が日常になってしまったから
少し卑屈になってるだけだよ

言葉も知能も感情もアンタがくれたんだ
舞い降りてきて聞いてくれよ僕の隣で

くだらない愚痴と、ただの綺麗事を

7/27/2022, 1:07:27 AM

誰かのためになるならば、と
そうして僕らは強くなってきた
それが僕らの生きている意味で
今ここにいるという存在証明で

ただその代償は
あまりにも孤独なのも事実で

「辛い」を何度も飲み込んだ
たまに吐いた「もうだめかもしれない」は
自分の手で処理をした

誰もいない所で泣く事も 眠れなかった日も
何度も自殺願望に負けそうになった夜も

そのうち「あぁ、またか」とただ身をゆだねる
たまに「いや、まだやれる」と身を捨てて

そうして僕らは大人になっていった

誰かのためにと今日も笑いながら
それが強さとか優しさとか周りは言うが

僕の場合
自分のために頑張る理由が見つからないだけで
ずる賢く紛れて生きてるだけだよ

これからもそうなのかは分からない
ただ「ありがとう」と言われた時の

あのふわりと心臓が揺れた感覚は
ずっと忘れないでいようと思う

7/25/2022, 2:51:28 PM


自分に無いものに憧れる
今日もあの空を見ながら

気付いてないのだその鳥は
そのために何の努力もしてない事に

知らないのだ
その籠にどれほど守られていたかを

籠はとっくに錆びれきっているのに

行きたきゃ行けよ、あの空へ
立派な羽を見せびらかせて

どれだけけしかけても飛ばないのだ
変わらずそこで綺麗に歌ってみせるのだ

どうしてかは知らないが
「籠鳥雲を恋う」
とはよく言ったものだ


そうだよなぁ
憧れるだけなら楽だもんなぁ

7/24/2022, 1:14:57 PM

「友情」なんてものは
自分に一番縁のないものだと思う

どっかのお偉いさんの話しじゃ
友達が多ければ多いほど
人生大成功するらしい

占いは信じないけど
それだけは100%合ってると思う

今のこの僕自身が何よりの証拠

今更友達の作り方なんて聞けないし
出来たところで気を遣わせてしまいそうだ

小さい世界を壊されたくなくて
自分のこの自己中さに呆れもした

実際軽蔑もされたし、縁も切られたよ
数え切れない程にね

でも、それでも
僕に優しくしてくれる人はいた
褒めてくれる人も怒ってくれる人も
ほんと少ないけどちゃんといた

ありがとう、嬉しかった
泣いちゃうくらいに

だから大事にしようって決めた
友情とは違う形かもしれないけど

数が少ないなら
僕にもなんとかやれそうな気がした

7/23/2022, 1:32:24 PM

この夏だけの命と決めて
今年もひとつ花咲いて
万人の目が夜空に向いても
人知れず花びら広げた

夏の象徴であり続ける為にと
それが決められた宿命なのか
はたまた曲げられない意地なのか

…あの人みたいだと思った

周りが思う自分であり続ける為に
あの人は心に蓋をするのが上手だった
頑固で真っ直ぐでいつも上を向いてた

眩しくて倒れそうな僕に
日陰を作ってくれたのはあの人だった

到底敵うはずないよ
あの人が散ってしまった今でも
せっかくの日陰を逃げ道にして
落ちた花びらを数えてるだけの僕には

夏は期限付きのものだらけだ
あの人の時も夏の終わりだった

そしていつまでも心から消えないのも
その夏のせいなのか、それとも…




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