ノーネーム

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誰かのためになるならば、と
そうして僕らは強くなってきた
それが僕らの生きている意味で
今ここにいるという存在証明で

ただその代償は
あまりにも孤独なのも事実で

「辛い」を何度も飲み込んだ
たまに吐いた「もうだめかもしれない」は
自分の手で処理をした

誰もいない所で泣く事も 眠れなかった日も
何度も自殺願望に負けそうになった夜も

そのうち「あぁ、またか」とただ身をゆだねる
たまに「いや、まだやれる」と身を捨てて

そうして僕らは大人になっていった

誰かのためにと今日も笑いながら
それが強さとか優しさとか周りは言うが

僕の場合
自分のために頑張る理由が見つからないだけで
ずる賢く紛れて生きてるだけだよ

これからもそうなのかは分からない
ただ「ありがとう」と言われた時の

あのふわりと心臓が揺れた感覚は
ずっと忘れないでいようと思う

7/27/2022, 1:07:27 AM