好かれたい訳ではないけど
ただ嫌われたくなくて
人前では明るくいた
無理に馴染もうとして
居たくない場所に自ら向かった
真面目だと言われた
優しいと言われた
それ故期待された
嬉しかったんだ
でも応えられなかった途端
周りは冷たくなった
わかった気がするよ
自分が間違ってたんだろう
その周りの期待も失望も
僕自身が作り上げてしまったんだ
見渡してみなよ
優しいふりをして
誰かを悪者にして
群れてる奴らばかりだ
もう嫌われたっていいよ
陰口だって嫌味だって
好き放題言いなよ、
帰り道そんな事をずっと考えてたんだ
秋風に落ち葉が舞って
冷たさに少し背筋が伸びた気がした
泣けなくなった
それは大人になったから、
強くなったから、じゃなくて
自分の未来とか
今よりはきっとマシになるとか
期待するのをやめたから、
そう思うようになった
失敗して迷惑を掛けた
心配してくれる人を傷つけた
周りより気が利かない自分は
見放されてあたり前だと思った
そう思う事が日に日に積もっていく
それでも前に進め、と誰かは歌う
諦めるな、と誰かは言う
うんざりだ、もう、
声が枯れるまで泣き叫べば
誰かに届くのだろうか
自分の中の闇を
分かってくれるんだろうか
救ってくれるのだろうか
無理だ、
だから今日もただ明るく振る舞った
もうほっといて、と心の中で思いながら
泣けないから
諦めるようにただ笑った
自分の中の闇が溢れる
きっかけなんていつも些細な事で
その闇に蓋が閉まるまで
今度はどれくらい時間が掛かるだろうか
苦労なんかした事ないでしょ、
何気なく言われた言葉に
喉の奥で何かがつっかえた
そのまま息が止まれば良かったのに
夜の隅でたそがれる
誰にも邪魔されないこの時間は
僕は嫌いじゃないんだ
心は痛いけど、息は詰まるけど、
思う存分自分に殺意を向ける
どうやったら楽になれるか
涙ではなく笑みがでてきて
そんな夜をもう何度も過ごした
そうしないと自分を保てないから
でもほんとは
闇が溢れたままそこで溺れて
そのまま眠ってしまいたい
最期くらい、本当の自分のままで
今日も悲しい曲を聴きながら
明日も死にたい曲を聴きながら
煙草の煙で遊びながら
人前では愛想を振りまくんです
誰も僕をそんな根暗だと思わないんだろう
自分に嘘をつくのは得意なんだ
敵も味方も、悪も正義も、
自分自身だって事に気付いてから
1日が過ぎるのをただ待っていた
ただ、ただ、のらりくらりと
努力は評価などされない
見てくれてる人はちゃんといる、
なんてもう思わない事に決めた
才能も、やる気も、地位も何も無い
好きな事も命の大事さも分からない
誰かのせいにするのも疲れた
自分のせいにするのも飽きた
そしたら何かの糸が切れた音がした
何も考えなければ楽になれる、と
星のきらめき、海のきらめき、
木々の葉が揺れる隙間の光のきらめき、
もう僕の目には綺麗に映らなくなった
それで良かった、となぜか安心した
もしかしたらもうすぐ
消えてしまえるんじゃないかと
少しの期待をもてるようになったから
昔憧れたアニメの主人公と
諦めたはずの夢の残像が
いつまでも僕の瞳を焦がすから
自分が幸せだ、と感じれるまで
後どのくらい辛い目にあえばいいんだろ、
そんな暑苦しい事をいつまでも考えてた
どこに行ったって息苦しい
花火に海に眩しいものばかりで
蚊取り線香の煙たさと
頭を垂れたひまわりは
僕みたいだった
今年もそんな夏なのだろうか
だとしたら
耐えれる自信はもうないや、