『熱い鼓動』
今日は初めて私がステージに立ってライブをする日。
緊張する。裏から観客席を見る。
めっちゃ人いる!嬉しいけど緊張が勝ってしまう…
…もし、ミスしたらどうしよう
…歌詞忘れたらどうしよう
呼吸が浅くなる
どうしようっ…
落ち着け、落ち着け…
ザワザワ
『楽しみ!』『早く推しを生で見たい!』
『私までドキドキしてきた!』
…そうだ。皆、私の歌を聞きに来てくれたんだ!
私がしっかりしなきゃ!
みんなを満足させるような、最高のライブを!!
さっきまでうるさかった心臓が、落ち着きを取り戻した
ステージが暗くなる
もうすぐ!
私ならできる。
熱い鼓動を胸に、私はステージに出る。
みんなに最高な1日を!
届けるんだ!!
『虹のはじまりを探して』
『何描いてるの?』
『虹!!』
子供が絵を描いていてそれを覗いたら、紙いっぱいに
大きい虹を描いていた。
『すごい大きいね』
『うん!』
『にじってすごいんだよ!』
『どうして?』
『にじはね?とつぜんあらわれるのに、みんなをしあわせにする力があるんだよ』
確かに。言われてみれば、虹を見て嫌になる人はそうそう居ないだろう。
虹ってすごいんだな…
『でも、何でにじってできるのかな?』
『なんでだろうね』
子供に説明しても難しいだろうな
『ぼく大きくなったら、なんでにじができるかしらべる!』
『そっか〜!頑張ってね!』
『うん!』
無邪気な子供に微笑みながら仕事を終わらせる。
そういえば、虹を初めて見た人って、どんな事を思ったのかな?
調べてみよっと
『オアシス』
私、本が好きなんです。図書館で本に囲まれながら本を読むのはとても幸せなことです。
一人で静かに本を読む時間は、私にとって最高の時間です。
死ぬときは本に囲まれて、静かに死にたいです。
本は私の友達。
私は本の友達。
本は私のオアシス。
本を読んでいるときだけは、時間を忘れられる。
幸せだ。
辛い事を忘れられる。
私にはあなたしかいない。
あなたしかいらない。
ずっと、本に囲まれて生きていくの。
周りなんて気にしない。
私は私のしたいように生きるの。
自由に生きるの。
ねぇ?わたしのオアシス
『涙の跡』
…大事な試合に、負けた…
私のせいで…私があそこで入れていれば…
『ごめん…』
『ごめんっ!』
泣きながらみんなに謝った。
みんな静かに私を見ている。
あー、きっとこんなんじゃ許してくれない
私のせいで負けたんだから。
『舞友のせいじゃないよ』
…えっ?
『そうだよ!』
『カバーできなかった私達にも責任はある!』
『舞友も頑張ってたじゃん!』
次々に慰めの言葉が飛んでくる。
みんな悔しいはずなのに。
涙を我慢して、明るい言葉を送ってくれる。
…私、幸せだ。こんなにも優しくて、強い仲間といれて
『ごめん。ありがとう!』
その後、みんなで抱き合って泣いた。
みんな大号泣。
『頑張ったね!』
みんなでその言葉を言い合いながら、お互いの背中をさすった。
―あれから何時間たったのだろう
気づけばみんなの顔が涙でぐしゃぐしゃ。
みんなで体育館の掃除をして、体育館を出る。
帰る途中コンビニによってご飯を買って、食べながら家に帰った。
みんな目が赤くなって、涙の跡がくっきり残ってた。
それを見てみんな笑っていた。
これも、いい思い出だな。
『もしも過去に行けるなら』
過去に行けるなら私は、小学3年生だった頃に戻りたい、行きたいです。
なぜなら、私は小学3年生で学校での性格が大きく変わりました。
クラス替えをして、仲が良い友達は違うクラスに、
同じクラスの友達は違う友達を作り、朝学校の教室に居ても、私一人のことが多かったです。
廊下で私の教室を見る人を見るたび、心がギュッとしました。恥ずかしかったです。一人でぽつんと座る私を見られたくありませんでした。
1,2年では積極的に発表もしていましたし、自分で言うのもあれですけど、明るい方だったんですよ。
でも3年になってからは発表もしなくなり、一人でいるのが当たり前になりました。一人で絵を描いて、本を読んで、そんな毎日でした。
今でもその性格は変えられていません。
もし過去に行けるなら、そんな自分に声をかけて、
ただただ『大丈夫だよ』と言いたいです。
いろんなことに怯えて、悲しくて、そんなときに
大丈夫だよと一言声をかけられたらどれだけ安心できるか。
3年になって、初めてのクラス替え、初めての友達、
初めての先生、初めての環境。
全てに怯えていたんです。
自分はどうなるのか?このまま一人ぼっちになるのか?
要らないことをよく考えてしまうんです。
過去に行って、そんな私も安心させて、幸せな学校生活を送ってほしいです。
後悔のない、人生を送ってほしいです。