『true LOVE』
真実の愛
人間とは、人を愛して、愛される。
皆、愛を求めて旅をする。
自分を愛してくれる人を探している。
こんな自分でも愛してくれる、話を聞いてくれる、
親身になってくれる人を求めている。
愛してくれる人がいるだけ、君は輝く。
貰った愛が本物かはわからない。
でも、真実の愛は、ずっと君の中で光っている。
もらった数、人を愛す。
あげた数、愛される。
それで、愛が溢れる世界にしたいな。
真実の愛、みんなで創ろうよ。
『またいつか』
私の親友が、引っ越しをするらしい。
ある日突然知らされたことにびっくりする。
今私たちは中学2年。親友の紗良とは小学1年からの友達だ。何でも話せる唯一無二の存在。なのに…
『何で、こんな急に…?』
『ごめん。』
『どこに引っ越すの?』
『…海外…』
『結構、遠くに行っちゃんだね』
『うん』
悲しかった。必死に涙を抑えながら紗良と話した。
紗良も泣きそうで、目が赤かった。
『…また、どこかで会えるかな?』
『会えるよ。会いに行くよ』
『離れていても、心は一つ』
『私たちは、2人で一つだよ』
『うん』
またいつか。そんな話をして、別れもしっかりしたはずなのに、寂しい。悲しい。
私を一人にしないでほしい。
いつの間にか、抑えていた涙があふれて頬を伝っていた
そんな私を見て紗良も泣いていた。
お互い、抱きしめ合って泣いた。
またどこかで会おうね。
紗良。
『星を追いかけて』
今日の空は、とても綺麗だった。
一つ一つの星が輝いて、近くにあった月とまっちしていた。
雲一つない空。
流れ星を見たんだ。
一瞬で消えてしまったが、とてつもなく綺麗で、
美しかった。
私は、その流れ星を見続けた。
また、流れ星が流れてきた。
沢山、流れている。
まるで、現実じゃないみたいに。
私は流れ星を追いかけた。
無駄だとわかっていても、足が勝手に動く。
息が上がらない。
無心で走り続ける。
足が疲れない。
すごい
私は流れ星がどこに行くのか気になる。
一緒にいきたい
しばらく走っていると、また、とても綺麗な川を見つけた。
入ってみたかったが、なんせ、裸足で野原を走ったんだ
足は土だらけで汚い
こんな足を、綺麗な川に入れることは出来ない。
ただ、見つめるだけだった。
気がつくと流れ星はいつの間にか消えていた。
―ぃ―ぉ―ぃ―
誰かの声が聞こえる
誰かが私を呼んでいる
初めてここで人に会った
誰だろう
……そうか…
やっとわかった。
なんで私が此処にいるのか。
『…私、死んだんだ……』
『今を生きる』
昔の人はすごいよね。いろんなものを一から作り出して、時代を作ったんだから。
皆と協力して、団結して支え合って、すごいよ。
昔は良かったよね。
今の日本って、果たしていい国だと、胸を張って、自信満々に言える?
私は言えないと思う。
今の日本は助け合いを恐れている。
良い事をしても、それを悪い事だという、悪い奴が居るから。
人を助けても、良い事をしても、自分に被害が来てしまう。
マイナスになることを誰がする?
誰もしないよ。私も自分が不利になる事はしない。
今の日本は、いろんなことを考えすぎているんだよ。
細かい事を細かく決めているから、考えすぎているから
こうなるんじゃない?
決まりを決めるのは良い事だよ。
でも、それで自分たちが生きづらかったら意味が無いじゃないか。
昔を思い出そうよ。
沢山の人で協力して団結して、沢山の人で日本を愛に溢れた国にしたじゃないか。
今を生きる僕たちには何かしらできることをしよう。
僕たち、私たちが、今の日本を変えようよ。
皆が行動して、助け合って、感謝し合って、愛し合える
みんながみんなを愛して愛される、そんな素敵な
国にしていこう。
助けられたら感謝を忘れずに。
助け合いがしやすい環境に、まずはしていこう。
『飛べ』
ある日夜に散歩をしている時に、道に倒れたスズメを見つけた。
車にひかれたか、カラスと喧嘩したのかわからないが、
羽をケガしていた
僕はそのスズメを家に持ち帰った。
幸いまだ生きていたので、手当をして餌をあげた
数日たった。あのスズメはとても懐いてくれた。
『そろそろ、自然に返さないとな』
しかし、急に自然に返してもスズメが困るだろう。
少しずつ慣らしていこう。
数週間が経った。
スズメはもう羽が完治し、元気に飛べるぐらいだった。
今日、自然に返そう。
悲しいが、君は自然に帰らないといけない。
此処には君の家族、仲間は居ないのだから。
『さぁ、此処でお別れだ。』
『元気でな』
スズメは困ったように僕の方に目を向ける。
さぁ、飛ぶんだ
そう、スズメに伝える
スズメは悲しそうな顔をして、チュンチュンと鳴き
一人自然に帰っていった。
そのまま、飛び続けて。