『またいつか』
私の親友が、引っ越しをするらしい。
ある日突然知らされたことにびっくりする。
今私たちは中学2年。親友の紗良とは小学1年からの友達だ。何でも話せる唯一無二の存在。なのに…
『何で、こんな急に…?』
『ごめん。』
『どこに引っ越すの?』
『…海外…』
『結構、遠くに行っちゃんだね』
『うん』
悲しかった。必死に涙を抑えながら紗良と話した。
紗良も泣きそうで、目が赤かった。
『…また、どこかで会えるかな?』
『会えるよ。会いに行くよ』
『離れていても、心は一つ』
『私たちは、2人で一つだよ』
『うん』
またいつか。そんな話をして、別れもしっかりしたはずなのに、寂しい。悲しい。
私を一人にしないでほしい。
いつの間にか、抑えていた涙があふれて頬を伝っていた
そんな私を見て紗良も泣いていた。
お互い、抱きしめ合って泣いた。
またどこかで会おうね。
紗良。
7/22/2025, 1:36:49 PM