『まだ見ぬ世界へ!』
一つのことに集中しないで、他のことにも目を向けたら
まだ見ぬ世界へ、連れて行ってくれるよ。
世界は君が思うよりも広いんだ!
一つのことだけを見て、諦めないでもっと広く見て!
そしたら、諦めていたことも叶ったりするから。
大丈夫!人生を恐れないで!!
人生は、自分が楽しく生きられるようにするの!
自分が楽しく生きられたら、それを他の人にも
お裾分けしてあげて。
もし、楽しくなかったら、他の人からお裾分けしてもらって!楽しく生きて!
生きていたら後悔できるけど、死んだら後悔できない!
悲しみも、苦しみも、楽しみも、喜びも、
生きているから感じる。
生きていたら、悲しみも苦しみも変えることができる!
まだ見ぬ世界へ!みんなで行こう!!
生きているから得るものがある!
一人で頑張らなくていい!
みんなが居るから!
君が見ることができなかった世界に、僕たちが
連れて行ってあげる!!
一緒に行こう!!
『見たこと無い世界へ!』
『最後の、声』
私が最期に聞いたのは、喜びの声、家族の叫び声と
この世のものとは思えない怪物の声だった。
―私の村には1年に一度、この村に住んでいる怪物に生贄を捧げる。
怪物が暴れて、村が壊されないように…
そして今年の生贄に私が選ばれた。
村の者は安堵の声をあげた、親だけは、
『この子を生贄になんてさせたくない!』
『なんでこの子が!』
と声を荒げていた。
私は、何も感じなかった。ただ親よりも先に逝ってしまうのは嫌だった。でも生贄に選ばれたからには行かないといけない。
―怪物がいると言われている洞窟に来た。
親は前日に、一緒に逃げようと言ってくれたが、
私は断った。
私一人の犠牲で何千人の人が生きれると思ったら、
悪い気はしなかった。
『さぁ、行くんだ。』
そう言われ、私は一歩一歩進んだ…
みんなの姿が見えなくなってすぐに、
前が真っ暗になった。
あぁ、私死ぬんだな、そう思った。
意識がなくなる前に聞いた声は、両親の叫び声と泣き声
村の人達の安堵の声。
怪物が唸っているこの世のものとは思えない声。
私が最期に聞いた声は、この4つだった。
『お母さん、お父さん、先に逝ってるね』
震える声で私は一人呟いた。
『小さな愛』
大人、嫌い。いつも怒ってばっかり。
私達のことなんか考えてない。
理不尽。嫌い。大人になりたくない。
子供の頃はそう思っていた。
でも今なら、大人になった今ならわかる。
大人が怒っていたのは、理不尽なんかじゃない。
将来、自分たちがしっかり生きられるように
叱ってくれたんだ。
過ちを犯さないように怒ってくれたんだ。
小さい時の私にはわからなかったけど、
ちゃんと怒ってくれる人はそこに、
小さな愛があるんだ。
愛があるから叱ってくれるんだ。
ありがとう。
貴方たちが、私達に言ってくれたことを今度は、
私達が、あの子達に教える番。
嫌われたっていい、あの子達が将来楽しく、正しく生きられるように、私達はあの子達に小さな愛を持って教えていくよ。
…いや、小さいじゃなくて大きく深い愛を持って……
『空はこんなにも綺麗なのに』
空は綺麗だね。満開に広がる星空、青空。
私達に飽きない毎日をくれる。
貴方は何が好き?星、月、夕日、海、みんな綺麗で
選べない?
私は、全部好き。
星が綺麗
月が綺麗
夕日が綺麗
海が綺麗
全部貴方にあげたい言葉。
でも、この言葉は君には届かない…
届いてほしい。ただそう思うしか出来ない…
…貴方は今何をしている?
もし時間があるなら、少しだけ外を見てみて。
どんな天気でも空でも、美しく視えるから。
家に帰りたくない…帰っても私の居場所なんかない……
なんで、
空はこんなにも綺麗なのに、人間は、私は汚いのかな?
私もいつかあんなに綺麗な空の一部になれたらな。
貴方は私みたいな、汚い人間になってはいけないよ。
貴方はいつまでも綺麗なままでいてね。
私からのお願いだよ…
空はこんなにも、君を見てくれているんだから…
『将来の夢』
…なんであんな事言ったんだろう?………
『ぼくは、しょうらいけいさつかんになりたいです!』
そんなことを言ってる時期が僕にもあった。
でも、今はもう警察になろうとは思ってない。
僕は臆病で一人見知りで、発言するのにも緊張してしまう…そんな人間が警察になんかなれない…
僕の学校ではイジメがある。みんな見て見ぬふりをしている。みんな怖いんだ…もしここであの子を助ければ
今度は自分たちがイジメられてしまうから…
みんな心の中では助けたいと思っている、でも出来ない
僕にもそんな勇気は無い……みんな自分を守るのに精一杯なんだよ。
ある日の昼休み。いつもイジメられている子がいつものようにイジメられている。みんな見て見ぬふり。
僕も見て見ぬふり。
でも僕の中に一つの疑問が出てきた。
『このまま見て見ぬふりをし続けていいのだろうか?』
あの子は助けを求めたくても求められない。
なら、僕たちが手を差し伸べないと…
『や、やめなよ…!』震える声で僕はそう言った。
イジメてた子達は焦った顔をして逃げた。
『ありがとう』その子は泣きながらそう言った。
『ごめん…今まで見て見ぬふりしてた。』
『いいよ。みんなイジメられるのが怖いんだよ…
僕だって君たちの立場だったらそうしてるさ』
『君は僕のヒーローだね』
僕はその言葉を聞いたら何故、昔自分が警察になりたいと言ったのかを思い出した。
僕は人の笑顔が見たかったんだ。皆が安全に幸せに暮らせ国を作りたかったんだ。
『警察官、もう一度目指してみようかな…』
(君なら出来るよ。ありがとう、助けてくれて)