ひょんな運命から、また君の隣に居るようになって気がついたこと
キラキラと目を輝かせる姿は今も変わらないのな
若い頃ならまだしも
いまでは寡黙な雰囲気を醸しているのに、本当はイタズラ好きだったり、意外と多趣味なこと
そして、それを隠すわけでもなく目を輝かせ楽しむ姿は大人になったいま、羨ましく思う
いつしか、大人げなくはしゃぐことが恥ずかしいとか思ってしまうようになってしまったから
彼には、大人だとか、子供だとか関係ない
好きなものは、好きだと揺るがない自信を持っているのだ
けれど別に子供っぽいというわけでもなく
大人になっても少年のときの心を忘れていないのだ
そんな君を、また隣という特等席から眺め、一緒に歩けることを僕は嬉しく思うよ
『子供のように』2023,10,13
こどもの頃の異様なまでのカーテンの内側への興味、惹かれ方は、なんだったのだろうか。
グルグル巻きになったり、隠れたり。
ときにはレースカーテンに包まれお姫様みたいになったり。
1番覚えているのは、幼稚園のホールにひかれていた、黒くて大きな遮光カーテンが強い風に吹かれてぶわっと広がった光景は、それはそれは壮大なものだった。
そう思うと、カーテンは幼い身体をすっぽりと包んで隠してくれる、秘密基地のようなものだった。
『カーテン』2023,10,12
ほんのちょっと休もうか
そんな怖い顔して
ずっと糸を張っていてもつかれるだけだ
ちょっとくらい手を抜いたっていいじゃないか
だれに怒られるわけでもない
たまには立ち止まって
目を閉じ、深呼吸して
落ち着こう
だれでもない君のことが心配なんだ
じぶんをたいせつにしてほしくて
身体がこころが壊れてしまうまえに
一緒に逃げよう
『束の間の休息』2023,10,08
「当たれ」
そう、強く願い
両手を合わせ
顔の前でぎゅっと祈る
『力を込めて』2023,10,08
教室、窓側の席
ぼくは、机に頬をつきながら外を眺める
校庭にみえる木々は紅や黄色く色づき、放課後の茜色に染まる空の色と相まって、すっかり秋の景色になっていた
秋は好きじゃない
帰り道に感じる金木犀の匂い
ひらひらと落ちるイチョウの葉
少しづつ肌寒くなっていく気温
この季節は、どこか寂しさを感じさせるものばかりだ
暑い夏に寒い冬
分かりやすい2つとも
出会いと別れの春
ってほど何かある訳でもない
淡々と過ぎていく秋
ぼくはそっと目を閉じ、想いを馳せる
『過ぎた日を想う』2023,10,07