こどもの頃の異様なまでのカーテンの内側への興味、惹かれ方は、なんだったのだろうか。グルグル巻きになったり、隠れたり。ときにはレースカーテンに包まれお姫様みたいになったり。1番覚えているのは、幼稚園のホールにひかれていた、黒くて大きな遮光カーテンが強い風に吹かれてぶわっと広がった光景は、それはそれは壮大なものだった。そう思うと、カーテンは幼い身体をすっぽりと包んで隠してくれる、秘密基地のようなものだった。『カーテン』2023,10,12
10/11/2023, 6:59:36 PM