明日世界が終わるなら
明日世界が終わるなら、私は喜びのうちに
褒め称えよう。宿命を与えた世界を
雨も光も虹たちも寂しさ知らず
朽ちて行く
愛人も家族も自分さえも、
愛に酔って飛び立ってゆく
悲しむことはないんだよ
すむ世界が変わるだけ。皆が平等になるための
リセットだから。
命惜しむことないんだよ
終われば忘れることだから。
花も風も街も皆同じ
明日世界が終わるなら、私は
喜んで死を受け入れよう。
君と出逢って
君と出逢って僕は変わらなかった
僕のままでいさせてくれた
友達と共通の話題で話すとき、人はいつだって
変わらなければいけない
友達と一緒にいるにつれて、悩みを話すと、
いつのまにか変わっている
僕のままでいさせてくれる そんな友達
永遠に出来ないと思った、けど
君に出逢えて僕は僕のままでいれた
ありがとう
君に出逢えて僕は、
幸せになれたんだ――
耳を澄ますと
耳を澄ますと聞こえてくる
鳥のうた 木漏れ日のようなあのうたは
私のなかで木霊する
耳を澄ますと聞こえてくる
風芽吹き 髪を撫でるそよ風は涙を
優しくぬぐってゆく
耳を澄ますと聞こえてくる
君のこえ 蝶のように自由なきみの姿は
私の心の暖炉に火を灯す
耳を澄ますと聞こえてくる
世の笑い 鳥のこえに笑ってる 風の芽吹きに
笑ってる 君のこえにわらってる―
二人だけの秘密
鈴音「約束だよ、本当に困ったら
僕を呼んでね!」
凛 「うん!約束!」
いつだって困ったら助けて上げる。
僕は君のヒーローなんだから。だけど…。
クラスメイト「なぁ、凛wwお前目障り
なんだよwwどっかいけよ!」 ドンッ!
凛 「いったぁ。あ、あはは!ごめんね!
すぐどくね!」
鈴音「凛。なにかあった?浮かない顔だよ。」
凛 「え?そんなことないよ!元気!元気!」
君は僕に助けを求めてくれない。なのに、
他のクラスメイト「そっか、今度先生に
相談しよ!私も一緒にいてあげる!」
凛 「ありがとう。相談してよかった」
僕だけに頼ってくれない。なんで?
帰り道、一緒に帰れなくて凛の後ろを
ついて歩くようにバスに乗り僕は家への
帰り道を辿る。
バスジャック「おい!聞け!」
そいつは凛の腕をつかみ人質にとった
凛「……………。」
こんな時も僕を頼ってはくれな、
助けて―
鈴音「……!」
凛 「助けて―鈴音くん――」
僕は立ち上がりそいつを殴り倒した。
凛は二人だけの秘密を忘れてはいなかった。
二人だけの秘密は今までもこれからも
続いていくんだ。約束は消えてなかったんだ
優しくしないで
私が好きなあのこには、他に好きな人がいる。
私との恋愛契約は結んではくれない。
急な雨に打たれて雨宿りしていたら彼も
ここにいる。彼の名前は優太。勇太は今この
瞬間でさえも私を見てはくれない。
勇太はスマホをみて言う。
「愛の奴、傘持ってないのか。
迎えに聞かなきゃな。」
「行きなよ!私は大丈夫!晴れ女だから、
時期にやむはずだよ!」
「そっか、」
彼は雨のなか走り去ってゆく。私を置いて。
これでもう諦められる。勝ったよ。自分に。
「あははは!私ってば最強!!自分に
一瞬で勝っちゃった!!」
雨のなか悲しみを押さえた微笑みで諦めた
小さな思いを涙で押し込む。その時、
「はい。」
彼が私に傘を差し出す。
「近くのコンビニで売ってたからこれ使えよ」
なんでよ、優しく。しないでよ。
「優しく、しないでよ!」
「……!」
優しくしないでよ、