「起きろー!朝だー!1週間の内に一番嫌われてる月曜の朝だー!」
「…今日休みの日」
「知ったこっちゃねぇ!朝だ!起きろ!」
「起きない…オディープなkissしてくれるなら」
「デートならいいべ」
「よし起きた。滅茶苦茶起きたわ」
以上。ネタが思いつきませんでした
「よっ。こんなとこでなにしてるんだ」
「…アンタを、そうだ。アンタをさがしていた気がする。」
「へー。そりゃご苦労サン。ほら立てよ早く行こうぜ」
「うん。早く帰ろう。」
隣に立って歩くアンタはいつものスタイルで、パーカーのフードを目深に被っていた。
対するアタシは奇天烈な衣装。大きなキャンディを模したリボンが頭に一つ。それに、服もロリータで小物も含め、何から何までキャンディを模してある。イタイ服ね。けどなんだか嫌いじゃないわ。
「どーした。考えことか?」
「アタシの服。何だか凄いなって思ってね。どう?可愛い?」
「最悪だな!」
「アンタなら言うと思った。ところで、この道いつまで続くの?」
「知らね」
「そう。…早く帰ってアンタを探さなきゃいけないのに」
「ここにいんのに?」
「…本当ね。なんでかしら…」
「ん?別れ道だな」
「あら本当。」
目の前に岐路が現れた。
「俺右行くわ」
「そう?じゃぁわたしも「ついてくんなよ。」
「なんで?」
「ついてくんな。探すな。二度と思い出すな。」
「だからなんでよ」
「クソヤロウが」
あぁ、そっかそうだった。彼はアタシと普通に喋ってくれなかったね。忘れていた。これ、夢かあ。
本物のアンタはもっと怖がりだったね。いつも、触るなとかやめてくれって泣いて。
「絶対に見つけてやるからな」
偽物の彼にそう言って左の道へ向かう。
すぐに見つけてあげる。また、一緒に暮らすために。早く見つけ出して、もし恋人なんかいるもんならソイツは殺して…。もし、親友なんていたらソイツの目の前でめちゃくちゃにしてあげたい。
「ああっ!早く会いたいなぁ!どこに隠れてるのかなぁ!」
「はい。君のメモ帳見たことによって世界が終わるそうです」
「見たテメェが悪ぃだろ」
「はい。申し訳ございませんでした…。はいっ!ここで気持ちを一旦リセットォ!終わる前にっ!告白だけっ!」
「もしかして、僕のプリン食った?」
「実は美味しくいただいちゃったんだよね…な訳あるか。告白よ、愛の告白」
「またぁ??飽きましたー」
「やっべえ。くだらねぇこと話してるうちに後10秒で世界終わるんだが」
「じゃぁ、はよ言ってよ」
「好きだー!!!」
世界は終わったよん
「車に引かれて死んじまえ」「脱水症状で死んじまえ」「自殺してくれ」「産まなきゃよかった」「事故で死ね」「なんで帰ってきてんの」「なんで周りに言うん。そんなに私を悪く思わせたいんや。へー」「ちゃんとできんお前が悪いやん。なんでこっちが注意されんといけんの」
この言葉は私の好きな子のメモ帳に書かれてたもの。もっと、もっと沢山書いてあった。もっと沢山同じようなメモ帳があった。これはほんの一部。メモ帳いっぱいに書かれた悪口。全部親に言われた言葉なんだって。最近のメモ帳の最後のページの端に『絶対に許さんけんな』て書かれてた。
偶然目に入ってしまって、「なにー。交換日記かなにかー?」て勝手に見ちゃって。全然頭からあのページの言葉が離れん。一部、血のついたページがあった。一部、文字の線が変に伸びてるページがあった。本当、最悪や。それ見てもなーんも行動おこさんかった自分も最悪やし、そんなこと言った親も最悪。本当ずっと最悪や。
『誰にも言えない秘密』
「ただいまー」
暗いアパートの自室に向かって一言。
「あ、帰ってきた」
幼い声がかえってくる。
部屋にある押し入れから、小学生男子が出てきた。
「ほんっと。端から見たらこれ誘拐だぞ」
「そうだね。ところで、晩ご飯に焼きそばある?」
「おーあるある」
買ってきたカップ焼きそばを見せると、ヒカルは満足そうに笑った。
俺はビニル袋から、サンドイッチを取り出し食べはじめる。
「あ、そうそう!今日はあそこだよ、ほら原木さん家近くの公園のさ、ちょっと草とか多く生えてるとこ。」
「あー、マジか。まだ良いカメラ買えてねぇんだけど。勿体ねぇ」
楽しそうに焼きそばを作るヒカルが言う。
本当に勿体ねぇな。折角の機会なのに。ここで嘆いていても仕方ない。見つかる前に撮りに行くか。
サンドイッチを一気に食べ、カメラを手に再び出かける。
「あー原木さん、原木さん、…お!あった」
原木さん家近くの公園。まだ、騒ぎになっていない。ということはまだ見つかってない。草の多く生えた場所、そこに目当ての者はあった。
「玉田カヨ…カヨ…カヨちゃんか」
草の中に転がって動かない少女の名前。まだ小学生なのになぁ。可哀想に。
安心しな。カヨちゃん、君の死は決して無駄じゃなかったよ。
カシャッ。カシャッ。何枚かカヨちゃんの写真を撮りその場を離れる。明日にはきっと見つけてもらえるよ。
「ただいまー」
「どう?上手く撮れた?」
「ん、バッチリ」
返事を適当に返し、撮ったばかりの写真のデータをパソコンに移す。そこから写真をプリントし、プリントした写真を壁に貼る。
「わぁ、最初の頃より撮るの上手くなったね。」
「だろ?今の俺だぶん生きてる奴より、死んだ奴の方が上手く撮れる自信がある。」
「うわぁーサイアクな特技だ」
「人殺しに言われたくねぇよ」
俺は殺人犯の少年を匿っている。そして、その少年ご殺した奴の写真を集めている。これが俺の誰にも言えねぇ秘密。