その人は、年を重ねてもずっと夢を見続けている。やりたいことはたくさんあって、時間が足りないくらいだという。新しいことにも挑戦してみたり、好奇心が旺盛だ。
好きなことは、ずっと探求し続けている。まだ深めることはたくさんあって、終わるなんてことはない。体に不具合が出ても、それはそれで、それなりにやっているという。今までも色々と思うことはあった。でも、やっぱり好きだから、なんだそうだ。
いつまでも夢は見続けられる。きっと最後まで、夢を追い続けていくのだろう。それは、とても素敵に見える。
「夢見る心」
あの頃は、なんとなく、想いは自然と通じるものだと思っていた。そんなことはなくて、言葉や行動にしないとなかなか伝わらないことが、後になって分かった。
それを表現することが、とてつもなく照れくさくて恥ずかしくて、ごまかしていた。いつのまにか、想いはどんどん空中に膨れ上がるだけで、ちゃんと届いてなかった。
想いは、膨らんでは消えて、気づいたら、その相手もいなくなっていた。ちゃんと言葉にして、恐れずにもっと動いてみたらよかった。それも、今だから分かるけれど、当時の自分にはそれが精一杯だった。
「届かぬ想い」
この世に、何のために生まれてきたのだろう。きっと、何か決めて出できたんだと思う。そんなこと考えないで、流れに身を任せて、淡々と生きていくこともできる。
でも、ふと立ち止まって、色々考えたりする。何のために生きているのか。ああ、生きている、こうやって生きていきたかったんだと実感したいと思う。
まだ、見つけられていない感じがしている。そうやって、過ぎていってしまうのだろうか。ただ何か動いてみると、少しは変わる気がする。
もしそれが、これだ!と思うものじゃなくても、そんなことを積み重ねていくことが、大切なんだろうか。
「神様へ」
窓から入る日差しが、今日は明るいと思った。外に出てみると、雲一つない青空が広がっている。こういう日を快晴というのだろう。
最近は、すぐ暑くなって、日差しが心地よいなんて日が少なくなった。もしかしたら、今日は一年でも貴重な日かもしれない。
こんな日を満喫しないなんて、もったいない。さあ、何をしよう。歩きながら考える。よくすれ違う自転車が、いつもより軽快に通り過ぎていく。
みんな快適に見える。すたすた歩きながら、考える。何か飲み物でも買って、ぼんやりしようか。ただただ、この陽気を楽しむことしか思い浮かばなくて、それもいいかと思う。
「快晴」
その犬は、いつも遠くの空を見つめていた。空に少しでも届くように、ジャンプをしている。ぴょんと飛んでみると、少しだけ空が近くなる気がした。
目の前に、おもちゃや、おやつもあるのだ。でも、いつも遠くばかりを見つめていた。ある日、少し高台に行った。坂道をトコトコと登る。とてもわくわくした。行き着いた先は、いつもよりだいぶ高い場所だった。
ここからなら、あの空に近づけるかもと思った。えいっと、ジャンプしてみた。少しだけ、近づいた気がしたけれど、まだまだ遠かった。もっと高い場所に行こうと思った。そうやって、ずっと遠い目をし続けている。
「遠くの空へ」