水上

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10/3/2022, 10:17:11 AM

起きながらにして、夢を見る心地だ。彷徨う街角は、不思議な色をしている。霞んだ向こうは、滲んでいてよく見えない。自分さえ見失いながら、それでも。忘れ得ないのは、何よりもきらめいているから。似たような色、似たような形で区切られる風変わりな街の中。忙しなく行き交う人らもまた、似たような格好をしていた。あの人は、どこにいるだろうか。

「ちょっと、503のおじいちゃんまた徘徊してる」
「あ、ほんとだ。戻す?」
「見守りでいいんじゃない?戻してもすぐ出てくるよ」
「今日も例の人探しかな?」
「たぶんね」
「誰探してるの?奥さん?ご家族?」
「前に話聞いた感じだと、おそらく奥さん」
「へー、なんかいいな」
「会いたいと思える相手がいるっていいよねぇ」

〉巡り会えたら

10/2/2022, 10:18:43 AM

抑圧と罵声。飽きるほど浴びて。
ふと我に返るきっかけは初めて聴くフレーズ。
あの音楽と言葉で目が覚めた。
そうだ辿る道は自分で選ぼう。
決めてからは早かった。
見切りをつけた。フィールドを変えた。
自由になる時間、未知数な選択肢。
交わる縁と背中を押す風。
誰にも私の邪魔は出来ない。
だって私が決めたから。
奇跡なんて何度だって引き寄せられる。
いい流れは見逃さないで飛び込む。
勢いも大事。
さぁ、次はどうしようか?

〉奇跡をもう一度

9/25/2022, 10:18:58 AM

雨のしたたる窓辺で頬杖をついて、通りすがる色を数えた。昼下がりにしては暗く、行き交う色も滲みながらくすんで見えた。

夏の温度を忘れきれない、秋の始まり。湿度が加わるとまだ暑い。でも冷房をつけるにも躊躇われる。なんとも言えない気持ちで向こう側を眺める。

最近はオーロラ系と透け感のあるデザインが増えた。どちらも好きなテイスト。

ぼんやりと数えては特に意味を持たない時間に満たされる。

ピピピ、と無機質に響くアラームが現実側から呼んでいる。億劫に思いながらもデスク前のイスに座り直し、また発光する四角い窓を覗いた。

熱の冷めたデザインと絡まる湿気、それから低気圧。意欲の欠片もない現状とまただらりと向き合うのだ。


〉窓から見える景色

9/10/2022, 10:03:51 AM

どこからか聞こえてきた音楽。きれいな旋律と声と、切ない言葉が織り成すその歌に、呼び起こされてしまうこの感情は実に無意味だ。悔いても泣いてもあなたはどこにもいない。

〉喪失感

9/9/2022, 2:37:49 PM

楽しいことも、苦しいことも、定まらない思いも夢も全部。その一瞬一瞬の、自分だけの思い。過去の自分は知らないし、未来の自分は案外忘れてる。だけど書き記すから、過去は今に伝ってつながる。今日の私に届いて、交わって撚り合わせた思いは、また明日につながっていく。

何の変哲もないノート。
意味を持たない日々の綴り。

これは私だけの宝物。

〉世界に一つだけ

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