何処かの白玉。

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3/1/2025, 10:32:54 AM

拝啓、今年就職するあなたへ。

もうそろそろ、綺麗な桜が咲く頃ですね。
今は、就職や夢に向かって走っている事だと思います。桜が芽吹いてきて、頑張って芽を出そうとしている頃でしょう。あなたも同じように、今を踏ん張って…新人として、芽を出そうとしていると思います。私らはあなた達を応援します。例え、それが失敗したとしても。否定されたとしても。私はいつでもここに居ますから。夢に向かって、突き進んで行くことをお勧めします。
叶わない夢だったら…、?それは、夢を追うのは一旦休憩です。それよりも、今やるべき事。ほんの小さなことで良いんです。洗い物だったり。買い物をしたり、洗濯機を回してみたり。部屋の掃除なんかでも良いんです。学生さんだったら、課題やレポートなど。今やるべき事はあなたは分かっていますか?それが終わってから、また夢を追いかけ始めることをお勧めします。

どこかの白玉より。


芽吹く…樹木の新芽が萌え出ること。

3/1/2025, 3:26:21 AM

【あの子と虐め】

[あの日の温もり]←要素少ないですが、お許しを!あと、夏の話あります。


《本編》
「あーあ、失敗しちゃった。」
そんな声が誰も居ない教室に響いた。
「いい案だと思ったのに…。プランも完璧だったのになぁ。」
「どこが悪かったんだろう?」
一つ前の夏休み。僕が補習帰りに見た衝撃の景色。もうカンカン、と踏切が鳴っているのには関わらず、目の前を横切って…夏には似合わない真っ赤な血飛沫が飛んだ。僕が想いを寄せていた子。大好きで愛してた唯一無二の子。思わず、もう死んでいるであろう身体を抱きしめた。あの人間らしい温もりは無く、冷たいただの死体になっていた。

いつもの
「また明日、じゃあな!」
と言ってぎゅっ、と抱きしめてくれたあの温もりは無かった。

夏休みが明けて__原因が分かったらしい。過度な虐めだったんだって。多分、僕の虐めはただの虐めとは違うんだ。
嗚呼、なんて同性愛に厳しい世界だろう。あの子は元々、あの子は僕のような男では無く…女が恋愛対象らしい。それを聞いた瞬間、身体に稲妻が落ちたような衝撃が走った。「僕はただの<友達>なんだ」認めざるを得なかったその事実。ただただ苦しかった。でも、僕はどうしてもあの子に僕の事を愛して欲しかったから…虐めを始めた。何故か?依存して欲しかっただけ。その<友達>って言う立場を利用した。プランはこうだ。


虐めを始める→苦しむ→僕に助けを求める→依存


のはずだった。机に花瓶を置いたり、ズボンやシャツを切ったり。でも助けは求めてくれなかった。苦しくさせすぎた、?あるいは…僕がやったことがバレてたのか?でも、いつも通り帰りはハグしてくれたから無いと思いたい。僕は苦しく無かったのか、と言われたらそうでも無い。苦しい、辛い…と言うよりは早く依存して欲しい。その一心だった。でも、目の前てあの子が死んで以来、自分のやったことを後悔した。僕とあの子は高校生。高校生って、大人に少しずつなる時期だが、まだまだ子供だ。そこの区別が付かなかった…と言っても、もう起こってしまったことなんだから、何度後悔しても何も変わらない。
それで、考え出した結果が…<同じように死ぬ>だ。それで、ある程度償えると思うし…。あの子ともあの世で会えるのでは無いか?と考えた。
早いところ死んだ方が良い、と俺は思ったんだ。それで、あの踏切へ行った。運転はこの前再開したらしい。もうそろそろ電車が来る。心の準備はとっくに出来ている。あ、電車が来た。
「ねぇ、今からそっち行くからね、…」
ガンッ、そんな大きなものがぶつかる音がした後、あの頃と同じような血飛沫が飛んだ。

“END”

11/11/2024, 10:17:11 AM

【ペンギン】
僕はペンギン!僕の翼はね?空ではパタパタしても、海鳥さんとかみたいには飛べないの…。でもね、空じゃ無くて、海の中だったら、すぅっと早く移動できるの!そこで、お魚さんとか取って、仲間のみんなと食べるんだ!みんなで食べると、すっごくおいしいんだ!だから、空は飛べなくても、海の中は飛べる!だから、翼は必要なんだぁ!

11/10/2024, 5:27:37 AM

【天国の父の声】
僕はあの日のことを忘れない。あれは8歳の時のことだった。


僕は4人家族だった。父、母、姉、僕だった。ある家族旅行の日だった。
「退屈〜!」
僕はそう嘆いて暴れた。
「こら、あと少しなんだから落ち着きなさい!」
母がそう注意しても、僕は聞かなかった。
「あ〜あ〜!」
僕はそう言いながら暴れ、自分でシートベルトを外した。運転してる父の肩を掴み揺さぶり、ハンドル操作を誤らせた。
ガッシャーン!
「え…?」
この事故で両親と姉が亡くなり、僕だけが生き残った。罪悪感から事故が起きてから20年間、俺は怒らない性格になった。周囲は怒らない僕を優しい人間だと思い、利用される事もあったが大切な人を亡くすあの経験に比べれば余裕だった。

だが結婚して子供が産まれて、父として子供を叱るべき場面でも僕はうまく怒れなかった。優しいだけの父として嫁や娘からも舐められていた。

そして娘が8歳になった年のある日。家族で熱海に向かう道中、山道が続いていた事もあり、娘が退屈だと騒ぎ始めた。
「もうすぐ着くから我慢してね」
そう僕は優しく注意しても娘は言う事を聞かず、
「ひーまー!つまんなーい!」
と自分でシートベルトを外して、俺の肩を掴もうとする娘をバックミラー越しに見た瞬間だった。20年前のあの光景と当時の父の声が聞こえた気がして
「やめろ!!」
と気づいたら僕は大声で怒鳴っていた。僕自身も驚いたが、おかげで無事熱海に着く事ができた。それから嫁と娘は僕への態度を改めてくれたが、あの時は天国の父が助けてくれたんだと信じている。

11/9/2024, 6:12:08 AM

【人生とゲーム】
私はあいつに向かって問いかけた。
「人生ってなんだろう?」
あいつに言ったら
「さぁね。でも、一回きりしかないゲーム的な?あ、でも超理不尽!」
「は?どゆこと?」
「え〜だってさ、まず、セーブ・リトライ不可能。ゴールは無し。生まれた瞬間からカーストが決まる。カーストでこれからの人生が決まる。周りの人からはありえないほど興味を示されない。愛する人を発見するには超倍率が高いガチャを回さなきゃいけない。これを成功するかしないかでもカーストが決まる。ガチャに失敗したら天涯孤独で過ごさなきゃならない。カーストが低い人を発見すると、残虐なイベントが起こる。…みたいな?」
「うわぁ…、なんか理解できたの悔し…。」
「なんでだよ(笑)」
あいつはそう言ってた。でも、
「なん、で…?」
あいつは自殺した。
「自分でさ、『セーブ・リトライ不可能』って言ってたじゃん?リトライできないんだよ?分かってる?お前…。…言っても意味ないし、しょうがないか。」
独り言をぽつぽつと呟く私のそばには人っこ一人いなかった。
「なんで、お前自殺したんだよ…。教えて、教えてくれよ…。いじめ?虐待?…私?」
嫌な妄想が次々と浮かんでくる。
「…お前のところに行った方が早いよね…。今から向かいます!!」
私はそう言って、首を吊った。

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