ツユクサ

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2/26/2025, 1:58:46 PM

お題『記録』

あなたが今日生きた記録はなんですか?
今日は何を食べましたか?どこへ行きましたか?何に、いつログインしましたか?誰と会いましたか。

それらがもし明日無くなっても、周りが記憶してくれていたら、きっとそれは、記録である。
あなたがしたことは、どこかにこっそり、砂粒のように所々落ちている。

2/25/2025, 10:53:56 AM

お題『さぁ冒険だ』

冒険って、別に、海外に行くとか、全く触れたことのなかったものに触ることだけが冒険じゃない。

いつも着てる服に、ちょっとアクセサリーを加えたり、気になってた店の前を通りがかったり、読んだことの無い本を手に取ってみることも、冒険だと思う。

この世界は、まだ見ぬ素敵なもので溢れている。

その冒険は、あなたを時に傷つけるかもしれない。それはとても怖いことだ。辛いことだ。……嫌なことだ。
そんな冒険したくないと思うかもしれない。
しなくてもいいのだ。いつか、いつか。
傷付きながらも大切な何かを得られたらいいな。

2/24/2025, 2:05:12 PM

お題『一輪の花』

そこに咲く花は、きっとこの世に溢れるたくさんの、素晴らしい色で染まっているだろう。

そして、胸を張って、美しく咲き誇っているはずだ。
今は少し萎れているかもしれない。 雨に打たれて、地面と顔を見合せて、太陽を浴びたく無いかもしれない。
けれど、いつかその花に適切な言葉が、水が、土が、かけられる。必要な言葉を探せば、見つかるはずだ。

あなたという花はそこに咲く。

2/23/2025, 11:24:19 AM

お題『魔法』

ふいっ、とその指を振れば、ふわり、とティーカップが空中を躍る。紅い紅茶がちゃぽんと小さな水の音を立てた。あたたかな日に紅茶が照らされ、川のように煌めく。

水面を眺めるように、陽が瞳に反射した。

「すごい…。」
「すごい?」
少々得意げになりながら、女性はふふ、と目を細めながら微笑んだ。それに対して、少年が魔法から目を離さずにゆっくりと瞬きをして、口を開いた。
「すごいです。きれい。魔法って、こんなに不思議なものなんですね。」
彼は、色々な角度からそれを見つめ、ほう、と少し息を着いた。
「あんまり見た事ない?」
「ぼくは初めてです。他の人は見た事、あるんでしょうか。」
「どうかな。」
答えを魔法の中へ隠してしまうように、女性は少年の前へティーカップを届けた。
「少なくとも、私は、人間に見せるのはあなたが初めてかな。」

くるり、と指が円を描けば、マドラーなしに、彼女は紅茶の中身を混ぜた。それを息を止めて、少年は見つめた。

「きみ、息をしなさい。魅入られすぎだよ」
「あ、っ」

はっと気がついて、少年が息を吸う。それを見て、あはっ…と肩を竦めて笑った。

2/22/2025, 11:08:37 AM

お題『君とみた虹』

ね!見て!

彼女が見つめる方を見れば、大きな虹がうっすら繋がった状態でそこに鎮座していた。
「虹だね」
そう声をかければ、嬉しそうに口角を上げてこちらを見てから、また虹のある方を見つめて、口を開く。

虹の根元では、死んじゃった動物が飼い主を待ってたり、幸せのコインが埋まってるらしい!

ニコニコしながら、虹に釘付けになったままそちらへ走っていこうとする。

「ちょ、待ってよ。早い早い…」
彼女の、想像以上に強い力と早い足に、すごいな…と少々感動を覚えつつ、悲鳴をあげる腕を抑えながら駆け足になる。
「まだあんたがあそこ行くには早いって。」
切なくなりながらもそう言葉にすると、ピタリと止まって彼女はこちらを見た。

そうかも!

彼女の上にかかった虹はいつの間にか、さらに薄くなって、消えそうになっていた。思わず、ふふ、と笑ってしまった。

「ほら、あんたが近づくから薄くなってる。戻ろ。」

うん!

そう言いたげに、彼女はワン!と声を上げた。

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