からっぽ

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11/1/2022, 2:44:43 PM

お題「永遠に」

人は二度死ぬという。

まず一度目は肉体の死。
そして二度目は、誰からも忘れさられたとき。

誰の言葉か知らぬがしかし、確かにと納得した。

けれど、だからといってその人が死んだとき
すべてが消えるとは限らず、
同時に、すべてが死ぬことはないはずだ。

記憶と同じように、
思い出だって物ではないため掴めない。

だから、記憶のように忘れてしまったら
思いでさえも消えてしまうようにも感じるが、
「時間」というもので考えるのなら、

皆が忘れたとしても、土地やその場に

必ず、記憶とは別の「思い出」として
永遠に残り続けているのではないかと私は考える。


10/21/2022, 6:36:19 AM

お題「始まりはいつも」

何かが動き出したとき、不安にならない人なんて
どこかに一人でもいるものだろうか。

「どうせなんにも変わりはしないのに」
そう嘆いてる自分が、未来で
「やってよかった」と思える選択が出来るだろうか。

その不安はある意味で「出来なかったらどうしよう」
そんな気持ちに対する保険、退避でもある。

何かが始まるとき、私はいつも自分にうんざりする。
「まーた不安になってるよ」と、自分を嘲る。

そうやって自分を守らないと、未来が怖いから。
いつだってそうだ。けれどそれでいい。
そうやって自分を守ってでも、踏み出せたなら。

あの日の不安が本当の出来事になって、
ひどく傷つく可能性もあるけど、それは同時に
あの日の不安が、杞憂になる可能性にも
必ず一歩近づいている証拠だから。

不安だって自分の正直な感情だ。
それを抑えつけようが、正面から向き合おうが

自分なりに向き合っていると、自分ならわかる。

10/18/2022, 3:12:56 AM

お題「忘れたくても忘れられない」

私はまだ覚えている。
固くなってしまった小さな命に触れたときの心を。

まるで眠ったように、けれどカチコチになっていて
まるで心に実感もなく、時間は過ぎていき、
その小さな命は棺桶代わりの箱に入った。

そうなって初めて、私は泣いたんだっけ。

君が大好きだったおやつを、最後に入れてあげなさい
そう母に言われても、私は泣くばかりで、
確か君のそばに入れてあげられなかったよね。

あれから何度君を思い出して泣いたか、
覚えていないけど、暗闇ばかりではなく、
小さな頃からの君と過ごした日々も含めて、
楽しい日がたくさんあって、私は次第に
君がいなくて大丈夫な日が増えたよ。

だけどね、やっぱりふと会いたくなるよ。

ワンちゃんとの物語がテーマの曲なんかを聞くと
いつも君を思い出して泣いちゃいそうになる。
辛いことがあると「会いたいな」って声に出るよ。

一緒に過ごしていたもう一人のワンちゃんには、もう
そっちで無事に会えた?とか、病気も治って、
向こうで元気になった?とか、気になることは沢山で
一緒に過ごしてた時間、君は幸せだったかな、とか
時々君を思い出して、笑ったり泣いたり忙しいよ。

君が亡くなって何年だっけ。思い出せないけど
私が生まれた頃には家族になっていた君は
いつも私のそばにいてくれた。
だからこそ、私君を忘れられないのかな。

苦しいとき、辛いとき、
どうしょうもなく会いたくなる。



10/13/2022, 1:27:37 PM

お題「子供のように」

はじめは怖かった。
どうせ何も変わらないと思ってた。

でも、正反対だった時間。

一人がいいってずっと思ってた私に
寂しいを思い出させてくれたあの時間に戻りたい。

「あの部屋のメンバーはいつも楽しそうだよね」
と言ってもらえたくらい楽しくて仕方がなかった
あの時間に戻りたいよ。

あんなに毎日笑ったのはいつぶりだろう
お帰り、おやすみって言い合えたはいつぶりだろう

傷ついたことだってあったし、時に戸惑いながらも、みんながそれぞれが頑張れていた、がむしゃらな
あの時間に戻って、また笑いたい。

無理に大人になってきたんだね
なんて言われた私には「子供らしさ」というのは
よくわからないものだけど
もしかしたらあの時間が、私にとっての
「子供」としていられる時間だったのかもしれない。

10/12/2022, 6:26:19 AM

お題「カーテン」

「もう夕方か…」

サラサラとなびいているカーテンの向こう、
オレンジ色に輝いている光が反射した。

今日も一日、何も出来なかった。

時間は有限、無駄にしている暇なんてないはずなのに
どうにも動く気になれなかった。
起きては眠り、眠っては起き。
それを繰り返して、まるで吸い込まれるように
今日も一日が終わった。

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