からっぽ

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10/10/2022, 5:13:16 PM

お題「涙の理由」

私は私、あなたはあなた。

その当たり前の事実のもとでは、
私はあなたの全ては理解できない。

当然あなたも私を理解できない。

私は言葉巧みではない。
あなたが求める優しさを、
私はきっと、渡す事はできないだろう。

私もあなたを傷つけたくはない。
傷ついてもほしくはない。

私はそれでも下手をして、
あなたを傷つける可能性さえある。
なぜなら、私がそれをどれだけ防止しようと、
あなたはあなたで、あなたのすべてを分かる事は
決して出来ないからだ。

けれど、それを踏まえてでも
私へ理由を話してくれるなら、
私は耳を傾けるし、私が言えるせめてもの言葉
「今、あなたを一人にするつもりはない」を
言い続ける。

10/5/2022, 5:05:57 PM

お題「星座」

本物の星座は、未だに見た記憶がない。

アニメなんかでは、家族や恋人と山で星を見る…
なんて輝くようなシーンもあったりするけど、
私の道は、そんなものとは無縁だったと思う。

けれど、いつのまにか星が好きになっていた。

なぜだか理由はわからない。
形かもしれないし、輝いているからかもしれない。
いつも暗く高い空にいて、でもひとりじゃない星。
作り物のプラネタリウムでもいい。

星たちにしか出せないその世界が好きだと思った。

空に還った人は星になるなんて、
どこで聞いたかもわからない言葉。

それがもし本当なら、
プラネタリウムに映し出されるあの星星は
空の住人が、みんなで手を繋いでいるように見える。

10/4/2022, 3:25:26 AM

お題「巡り会えたら」

きっかけは「同じような境遇だったから」という事。

何がどうしてこんなに距離が縮まったのか、
お互いに必死に生きていたためか、今やもう
ほとんど覚えていない。

いつの間にか出会って、
いつの間にか仲良くなっていた。

気づいたら、もう数年もすれば
出会って二桁の年数になる年にもなっていた。

「生まれ変わり」なんてものがあるのかわからないが
もしもまた新たな物語が始まったときは
また、あなたと「親友」になりたいと思う。

10/3/2022, 2:37:37 AM

お題「奇跡をもう一度」

リハーサル、僅かな人影を前に流れを把握して
いざ本番の日を迎えた。

幕が上がるその瞬間まで
「頑張ろう」という掛け声に緊張は高まっていた。

足が震え、手も小刻みに震えている。

幕が上がって見えた世界では、たくさんの人の姿と
包み込まれるようにピアノの伴奏と、仲間の声がした

1曲歌い終わる頃には、人前に立つ緊張よりも、
いかにうまく歌いながら、苦手な高さの場所で
体幹を保って立っていられるかを考えていた。

とにかく懸命に歌い、幕が降りる。
ガヤガヤ舞台を降りていくと、たくさんの友達や
過去に担任だった先生がいて「すごかった」と
迎えてくれて、泣いてくれた先生を見て、
「あぁ、やってよかった」と心から感じていた。

10/1/2022, 11:55:17 AM

お題「たそがれ」

グラデーションがかかった空の下を
何も考えずにゆっくり歩く。

俗に言う「黄昏時」

風もひんやりしてきたのを感じながら、1日にあった出来事を思い起こして歩いていく。

ゆっくりゆっくり時間の流れを感じながら___

明日はどんな空が見れるだろう。

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