NoName

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5/6/2026, 2:08:43 PM

もしも明日世界が終わるなら
貴方が好きだとぶちまけよう
貴方に何一つ届かなくても
それでも良い

それからきっと
変わり映えのない今日を過ごすだろう
終わり行く世界をひとりで惜しんで
ここに貴方がいたならと
いつも通り願うのだろう

[明日世界が終わるなら……]

5/5/2026, 2:57:35 PM

見知らぬ私の両腕も
君を傷つけはしないのだと
何一つ疑うことなく
君は私の肩に頭を寄せて身体を預けた
あの衝撃を君はきっと知らない

君を害する人が何処にも居ないと
君が無条件で無防備に知っていること
誰もが君を愛しいと慈しむと信じていること
愛されていると理解していること

世界が君に優しいものだけではないと
いつか君は知るかもしれない
因果が無くとも疎まれることがあると
いつか君は理解するかもしれない
そんな日が永遠に来なければ良いと祈った

[君と出逢って]

5/5/2026, 12:55:44 AM

押し当てた貝殻から
鳴り響く潮騒
遠くから
とても遠くから
聞こえるざわめき

足の指から逃げて行く砂
じりじりと肌を焼く太陽
潜り込んだ水の冷たさ
水平線近くを横切るヨットの帆

貝殻が切り取った遠い夏の記憶
[耳を澄ますと]

5/3/2026, 3:15:46 PM

二人だけの秘密ね
小指を立てて
ちゃめっ気たっぷりに
微笑む目尻に刻み込まれた
深い笑い皺

日に焼けていない
つきたてのお餅のように
弛んだ柔らかな二の腕
血管の目立つ手の甲
薬指に光るアメジスト

あの秘密がなんだったのか
もうすっかり忘れてしまった
あなたの声だって
もう思い出せない
二度と増えない二人だけの秘密

[二人だけの秘密]

5/2/2026, 2:59:10 PM

貴方がくれた優しさを
何度も何度も
取り出しては眺めている

これだけじゃ足りないと
両手両足で駄々をこねて
泣き叫べる程子供では無くて
これだけあれば十分と
満ち足りた微笑みで
呑み込める程大人にも成れない

貴方のその優しさはあまりに易しく
息詰まらせて生き詰まらせる
分かっているのに

気まぐれに貴方がくれた優しさを
何度も何度も
思い出しては抱きしめる
掌中の珠のように

そうして生きて逝くのだ
貴方のくれた
優しさだけで、きっと

[優しさだけで、きっと]

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