NoName

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5/1/2026, 3:46:15 PM

咲いた傘を小さな花が打つ
あなたは傘の柄を
抱き抱えるよう握りしめて
怯えるような目で虚空を見つめている

ひとつ
またひとつ

甘い言葉は
深紅の花になって
冷たい音色は
蒼い花となって
柔らかな温度は
白い花と変わり
あなたの頭上に降り積もる

ひとつ
またひとつ

小さな花は傘の上で弾けて落ちた

色鮮やかな花びらに埋もれながら
あなたは何も気づかぬそぶりで
挑むように虚空を睨めつけている
白くなった手で傘の柄を握りしめて

[カラフル]

4/30/2026, 12:27:57 PM

優しい温度の肩が触れる
甘い香りを乗せた風が
目に痛い程の新緑を揺らした
柔らかな陽射しが降り注ぐ
このなだらかな丘の上で
私はそっと息を潜めて目を閉じる

ここが楽園
私は何度も心で繰り返す

音も立てずにこぼれ落ちる時の砂は
もう直ぐここを追い立てるだろう
貴方の最上は私などではなくて
空虚と繋いだ掌は
貴方に触れる事も叶わない

優しい温度の肩が触れる
これ以上どこにも行けないままに

[楽園]