ももんがぁ

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1/19/2025, 10:32:30 PM

お題 ただひとりの君へ

登場人物

神風 ももんが

駅員さん


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「はぁ…………」
電車の中で大きなため息をつく。
今日も1人だ。
終電だからか自分の位置から人が見えない。
早く帰って寝たい。
[次は■■駅、■■駅。お出口は左側です。]
車内のアナウンスが聞こえる。
私の場合は終点なのでまだ乗る。

シューピロンピロン
ドアが開いた。でもやっぱり誰も入ってこない。
こうなると悲しくなってくる。
いつもの事だけど、人の姿が視界にほしい。
瞼が重くなる。疲れていつの間にか眠たくなっていた。
3駅くらい寝させて……。



『…客さ…、……て』

ユサユサ

『お客様?』

「ん……ハッ…………」


どうやら寝過ごしてしまったみたいだ。

「す、すいません。寝過ごしてしまって。」

『そうですか、お疲れ様です。
ここは終点です。』

「あ、はい」

私はてっきり『車庫の中です。』と言うと思ってた。
確かに車庫に入る前は駅員さん絶対見回るよな…()

「迷惑かけちゃってごめんなさい。お金かかりますよね?」

『そうですね。手続き私の方でご案内します。』

「ありがとうございます………。」

いつものホームを歩く。こんなに恥ずかしい思いをしたのは久々だ。
駅員さんに迷惑をかけてしまった……。

『いつも仕事お疲れ様です。よく終電に乗られていますよね。』
「え、知ってるんですか?」
『ええ、見かける頻度が多かったもので。』
駅員さんの顔をよく見る。恥ずかしすぎて目を逸らしまくっていたが、顔なじみの駅員さんだ。

「駅員さんもお疲れ様です。」
『ふふ、ありがとうございます。』


お疲れ様って誰かと言い合えるのは久々でなんだか嬉しかった。
いつものひとりの私は駅員さんからお疲れ様のプレゼントを貰った。



その後ちゃんと運賃+超過運賃を払いました☆

1/5/2025, 1:21:53 PM

冬晴れ

登場人物
モモンガ(オリキャラ)
動きが大きい
大バカ

シロ(犬)
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「へっ、へっ」
ヘェックショォン!!!
「うーっ…さびぃー…こたつこたつぅ!」

初っ端からやかましさ全開のアホ(モモンガ)はコタツに入りテレビをつけた。

ピッ
『続いては天気予報です。』

『1月×日は低気圧や前線の影響で西から天気が下り坂となり、広い範囲で雨や雪になりそうです。南風の影響で北側の地域も雨に変わるところもあるため雪の多い地域は雪崩や落雪にご注意ください。』

「うわーベチャ雪かよ…こりゃー雪かきめんどいな。」

モモンガは外を見た。大吹雪で視界が全く見えない。気温も今は-6℃で絶対出ない方が幸せな天気だ。
雨や雪が激しい時はネット回線があまり良くないのでモモンガは最低限触らないように決めた。

「あーーーー暇ーーーー」

家からもコタツからも出たくない。
せめてお菓子とお茶は持って来なければ。

[くぅーん?]

「おやつ食べたいん?」

そう聞くとちぎれんばかりにしっぽを振る。

「へっ、やーらねーよ^^」

[きゅぅ〜ん?]

「あーもう分かったって。じょーだんじょーだん。」

キッチンに向かってダッシュする。シロもついてきた。
前もって作ったあったけぇお茶とお菓子のカゴ、あとシロのジャーキー。
両手に一気に持つと猛ダッシュでコタツに戻った。

「待って、今気づいたけどさぁ

うち、なんでストーブつけてないん????」

絶妙な距離の場所にストーブがある。
コタツから大部分がはみ出ないように体を伸ばしてボタンを押した。

「あ"ーっくそさみぃい!」

着くまでに時間がかかるものなのでそれまでの間、あったけぇお茶とお菓子で辛抱する。

「シロ、おいで」

バタバタバタバタ
シロが隣に来た。モモンガは自分の両手をシロの首に当てた。
「あー…しろあったけぇよー…」
シロはお菓子をもらいに来ただけのようで不服そうにモモンガを見つめた。
「ごめんて、はい。ジャーキー。」
そう言うと第2関節くらいの長さのジャーキー3本をシロにあげた。
「さて、俺も食お!」
ほうじ茶をすする。芯まであったまる。
おやつに手を伸ばす。今日はポッキーにしよう。

食べ終わったシロがこっちに来る。
「だーっ!違う!これはお前のじゃない!!」
手に取ったポッキーを一気に口に入れる。
(*よいこは真似しないでね!!!)

犬とモモンガの取っ組み合い(?)が始まった。
「お前もう食っただろーが!!!」

シロは口の周りをべろんべろん舐めてくる。
「んぎゃあー!!!!!!」

モモンガ敗北。シロにジャーキーを追加で2本あげた。

「ちきしょー!食い意地化け物の犬があぁぁぁぁ!」

定位置に戻る。視界に外が映る。
満点の晴れだ。雲もひとつない。

「シロ。」

[くぅーん?]

「外行くぞ!!!」
リードを持って外に出た。
空気がひんやりする。でも嫌じゃない。

1/4/2025, 5:05:57 PM


登場人物
ナック(あくねこ)
ももか(自創作+主)

この小説アプリ初めてだからわかんない!!!!

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寒い冬の夜。
私は何故か目が覚めた。
明日何かがある訳でもない。今日興奮するようなことがあった訳でもない。ただ、何故か寝付けない。
ベットから起き上がると汗をかいていることに気がついた。
「とりあえず散歩しようかな…。」
風を感じたいので物見台に行った。
私は北海道出身なのもあって冬の寒さには特段強い。
今日は吹雪いていない、月が見える。
ワクワクしながら廊下を出て階段を上がろうとすると
『主様?』
声をかけられた。見回りをしていたナックだった。
「あ、ナック。物見台行こうかなって思って。」
『主様、その格好ですと明日には風邪をひいてしまいますよ。』
「いーの!そうだ、ナックも一緒に来てよ!」
『それは構いませんが…せめて私のマントを羽織ってください。』
「んー…申し訳ないからいいよ。こう見えて、私寒さには得意だから!」
『いいえ!ここは譲れません!主様、後ろ失礼致します。』
バサッ
「あ、やられた。」
『やってやりました。』
「ブッ」
『ククッ』
「『アハハハハッ!!』」

そうして私たちは笑いながら物見台へ向かった。

見えた景色はとても美しかった。

『美しいですね。主様。』
「うん、人工的なあかりもないし雲もない。月がくっきり見えて嬉しい!」
『はい!冬は夏に比べて水蒸気の量が少なくなるためこうしてくっきり見えるそうです。』
「そーなんだ!!ナックと見れて嬉しい!」
『!ええ、私も嬉しいです。主様、お声がけいただきありがとうございます。』
今のナックは真剣だ。その証拠にナック節が抜けている。

私はここである質問をぶっかます。

「ナックは今幸せ?」

『…はい、幸せです。会計の仕事が終わった開放感や庭園の花、砂漠の夜空を見ている時よりも主様の隣でお仕えしている時間の方がよっぽど幸せで満ち足りた気分になります。』

「そっか。…もう1個変な質問するね。」
『はい。』
「ナック、あなたの想像する幸せってなに?」
『幸せ…。私には遠すぎる存在だと思います。でも、想像でいいのなら…。主様が当たり前に思うようなことだと思います。先ほども言ったようにどんな美しい光景が目の前に広がっていても、主様がいなければ輝きません。少なくとも私の目には。』

目の前に大好きな彼がいる、それだけで幸せなのかもしれない。

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見てくれてありがとうございました。
あなたとめぐりあえたことに感謝致します。

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